平成23年9月28日 

NO.12 博多織工業組合証紙改定

 「博多織の証紙が替ったのをご存知ですか。」  
  来店した帯問屋さんが言った。

 博多織工業組合では組合の商品に証紙を張っている。そして証紙に描かれた組合マークは品質により識別されてきた。 (「ゆうきくんのフォトトピックスNO.11 博多織工業組合証紙」参照)
 しかし、今年の6月(平成23年6月)よりこの表示が変更されたという。

 従来、絹100%の製品に張られる証紙は、高品質のものから「金」「緑」「紫」の三段階表示だった。素人目にはなかなか分からない絹糸の品質が一目で分かるとても親切?な表示で、商品を見分けることができた。

 しかし、今回の改定でこれらを一本化して全て「金」表示になったという。しかも、この証紙は絹100%をあらわすものではなく、絹50%以上の製品に添付されるという。つまり交織(絹と化繊を混ぜて織ったもの)の帯地にも「金」の表示が添付される。 (「博多織工業組合 博多織新証紙」参照)

 きものや帯は、染物にしろ織物にしろその品質は素人目には分からず、消費者を惑わす原因となってきました。そんな中で、博多織工業組合の品質表示はきものや帯を選ぶ一つの指標と成ることを私は消費者に伝えてきました。

 なぜこのような改定が必要だったのでしょうか。

 品質表示や原産国表示の厳格さが求められている今、何故時代逆行のような改定を行ったのでしょうか。

 悪意にとれば、品質の良い物も悪い物もごっちゃにして売ろうという意図に見えてしまいます。まして、「金」に統一したのは、悪いものを良く見せようと言う意図さえ感じられます。

 今後、博多織工業組合の証紙は「博多で織った」という意味しかなくなったと考えなければなりません。
 

博 多 織 新 証 紙 (平成23年6月)



[金]


帯【金】 絹50%以上使用


[青]


帯【青】 絹50%未満使用

着尺・袴

 

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