10.どうして、銘仙ってあんなにケバいの   
 どうして、銘仙ってあのようにハデハデのケバケバの毒々しい柄なのでしょうか?よく言えばモダン(あの当時の)。悪く言えば品がない。
 僕なりに考えたのです。やはり当時の女性にとっても、ハデハデのケバケバに感じていたのではないか?と。
  流行の銘仙を買ったはいいけれど、着て行く勇気がなかったのではないか、と。
  だから、どうしても、箪笥に入れっぱなしになって死蔵されていったのではないか、と。そして、実際に着て歩いたのは、もうすこし大人しい模様の銘仙だったのではないでしょうか?
  そういうおとなしい銘仙は着古される事によって、消滅して行き、ケバケバのハデハデしい銘仙は手付かずで箪笥に死蔵されていたおかげで、今になって日の目を見ることになったのではないでしょうか?
  そして、まるであのケバケバハデハデが銘仙の代表のように現代人は思っているのではないでしょうか?
  ゆうきくんは、どう思いますか?

 おっしゃるとおり銘仙はハデハデ、ケバケバか゛多いようにも思えます。とは言っても本物の銘仙はせいぜい十数枚ていどしか見たことが無いので決定的なことは申し上げられません。
  しかし、銘仙を見てケバケバと感じる前にその時代の雰囲気を感じ取っていました。
「きものには流行がない」とは私の持論ですが、「ゆっくりと流行が変る」というのも私の持論です。大正時代のきものを見ると洋風文化の大衆化が感じられ、チューリップやバラなどの洋花が染められ、アルファベットをデザインしたり、油絵風の柄も見受けられます。私には銘仙の柄はその時代の反映と思えます。 銘仙を着ていた母の話によると、銘仙は弱いということですが、銘仙をよく知る人に教えてもらいたいです。

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