6.家紋   
 ゆうきくんの家紋は、なんですか? そして、山形県では、どんな家紋がポピュラーですか? 山形では、女紋は、丸つきか、それとも丸なしかどちらですか?
  家紋にまつわる面白い話しがあったら、聞きたいなぁ。 よろしゅうお願いしますわ。

 我が家の紋は丸に木瓜です。山形県全体で紋を調査したことがないので分かりませんが、女紋については京都にいた時には桐が圧倒的に多かったように思えるのですが、山形では蔦、三ツ割桔梗が多いようです。
  この女紋についてですが、男性は必ず自家の家紋を、女性は何を付けても良いということになっていたと聞いています。「何を付けても良い」というのは「自家の紋は付けるな」の裏返しのようにもとれますので、男尊女卑の名残かとも思えてしまいます。(私の想像です。)
  家によっては男紋、女紋が決められている家もあります。そういう家はわりと歴史のある家が多いようにも思えます。女紋を善意にとれば、女性は女性らしい紋を、という配慮ともとれます。四ツ目などの男性らしい紋よりも三ツ割り桔梗などの女性らしい紋の方がより良いとも思えるからです。
 しかし、本当のところは分かりません。 丸についても、女性の場合丸をつけないというのは、より女性らしい紋にする為と私は思っています。 結婚する女性が紋をつける時にどちらの紋を付けるのかについては、山形では次のようになっています。
  女性の実家で嫁入り道具として誂えた(実家で買った)きものは実家の紋を付けます。嫁いだ先で誂えたきものは嫁ぎ先の紋を付けます。
  嫁入り道具には実家の紋を付けるというのはかなり厳格に行われてきたようです。
  私の友人で結婚式の司会業をしている方より次のような話を聞きました。
  恋愛で結婚する二人の司会をすることになった。新婦の家は古い家でしきたりを重んずる。新郎の家はこだわらない現代的な家風だったという。新婦が紋付を作るという話が新郎の親に伝わり、それなら家の紋が必要だろうと新郎の家紋を新婦に伝えたという。それを聞いた新婦の父親が激怒して破談寸前まで行ったというのです。
  新郎の親の言い分は、
  「どうせ嫁にくるのだから、我が家の紋を付けてきた方が良い。」
  新婦の親の言い分は
  「嫁入り道具に実家の紋を付けるのは常識。なぜ指図を受けなくてはならないのだ。」
と、こんな風だったろうと思う。 それでも何とか取りまとめて破談は回避したそうですが、しきたりが軽んぜられてきた現代ならではの問題のようです。
  最後に私の友人が一言。
「一昔前までは、仲人が間を取り持ち、そんな問題が起こる前に調整したもんですが、今は形ばかりの仲人で、仲人の機能が働かないんですよ。」
  ブライダル業界も呉服業界と同じような悩みに直面しているようです。
  それでも嫁ぎ先の紋を付けてくれる様に注文してくる人も少なからずおります。そんな時は一応今までのしきたりを説明しています。 みなさんの地域ではどうでしょうか。  
  話は変りますが、紋には「日向紋」「蔭紋」があることはご存知でしょう。「蔭紋」の中にも「総蔭」「中蔭」があります。「日向紋」は正式な紋で、「蔭紋」はおしゃれ紋ということになっています。紋付でも少し格を落として着たい時には蔭紋をつけます。しかし、稀にですが「蔭紋」を正式な家紋としている家があります。何か事情がありそうなのですが、知っている方は教えて下さい。

|戻る|