102.綸子の質について
 はじめまして。いつもサイトを拝見いたしております。
  早速ですが、質問を一つさせてください。
  リサイクルで購入した小紋のことです。この生地は 「松皮菱の中に青海波、七宝、亀甲を織り込んだ落ち着いた感じの綸子地」 ということでしたので、てっきりなめらかなものなのかと思い 購入いたしましたが、実際に届いてみると、織の部分がざらざらと しており、全体的にざらっとした感触の生地でした。
  私はまだまだ着物初心者ですから、綸子というと、 なめらかなものを考えてしまったのですが、このような綸子地も あるのでしょうか?
  それとも、生地自体は余り質のよくないものなのでしょうか? クリーム色の生地ですし、見た目ははれやかなので色柄は 非常に気に入っているのですが…。
  マトを得ない質問ですが、どうぞ宜しくご教示お願い申し上げます。

 具体的に現物を見ておりませんし、どのような生地を指して言っておられるのかも分かりませんので、はっきりとした回答は致しかねます。 「織の部分がざらざらとしており・・・・」 織の部分とは何を指すのか?ざらぞらしているというのはどういう感触か? 「全体としてざらざらと・・・」 どういう感触なのか? その事を含んだ上で一般的な話としてお答えいたします。
 綸子というのは紋織物の名称の一つです。繻子という織組織を使って柄を織り出します。
 繻子というのは経糸緯糸を飛ばして織りますので生糸の光沢が目立つ織物になります。裏は逆の組織になりますので光沢がなくなります。この裏と表の組織を利用して柄を織るのです。
 綸子は襦袢によく使われますし、表生地にも使われます。用途によって糸の種類が様々ですし、糸の太さ、生地の厚さもさまざまです。
 きものの用語はとても曖昧で難しいものです。 「繻子」という言葉に対して持つ印象は各人各様かもしれません。ryouさんは「なめらかのもの」という印象をお持ちのようです。他に「光沢がある」「さらさらしている」「襦袢地に使われるもの」と言った印象をお持ちの人もいるかと思います。
  いずれも誤りではなく、綸子の持つ性質の一面を表しているわけですが、それが全てだと思われるふしがあります。綸子とは何かということを学術的に説明すればそれぞれの印象とかけ離れた物がある可能性もあります。
 ryouさんがお求めになったリサイクルの店でいいかげんなウソの商品説明をしていたとしたらそれは問題外ですが、ryouさんの知らなかった綸子地もある、という可能性は充分にあると思います。
 その生地が綸子なのかどうか、どのような綸子なのかは私は分かりません。どちらにしましても、求めたお店できちんと商品説明をしてもらうのが一番です。現物を目の前にしてお店では説明してくれるはずです。
 はっきりした回答にならなくてすみません。今お答えできるのは以上です。また、何かありましたらメールを下さい。

 ryouです。 このたびは、まとを得ない質問にお答え下さり、 ありがとうございました。
  自分でもなんとお伝えしたらよいのか、 果たしてお聞きしてもよいのか、迷っておりました。
  これからも時間をかけて着物を見て行きたいです。 その中で見る目を培うことも出来るかもしれません。
  とりあえずは、購入店に質問をしてみることから 始めたいと思います。 ありがとうございました。

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