110.綿絽の浴衣は
 綿絽の浴衣は夏着物として半襟襦袢や足袋を合せて着るのはおかしいですか。
絽であっても綿なので、やはり浴衣の域を出ないといわれてまして、昨今は柔軟な着付けもありますからもちろん「可能」ではあるようなのですが、ほんとのところどうなんでしょうか。
  あまり恥かきたくないし。 教えてくださーい。

 「綿絽のゆかたに半衿襦袢や足袋を合わせて良いのか?悪いのか?」と二者択一を迫られると返答に窮してしまいます。きものの合わせ方についてはいつもそうなのですが、断定的な応えを求めておられる方が多いようです。しかし、きものの合わせ方やしきたりは非常に柔軟性があります。(言い方を換えれば非常複雑で、いろいろな要素が絡み合う難しいものです。)  
  表記のご質問にも「良い」と答えれば、しきたりを乱してしまう可能性もありますし、「悪い」と言ってしまうと、きものをより狭めてしまうように思えるからです。以上のようなことを頭において聞いてください。  
  綿絽のゆかたは、透けますので通常ゆかたとして着る場合も下着に気をつけるようです。下着を付けるところから襦袢をきて衿を出す人もいるようです。通常のコーマのゆかたも綿絽も素材は一緒ですので同じゆかたと考えて差し支えありません。しかし、綿絽の場合は生地も若干高価で染めも凝ったものがあります。
  長板染の施した綿絽などは充分に街着としての風格があるように思えます。一方、初めからゆかた(衿や足袋を前提としないような)として染められたものもあり、一口に綿絽と言いましても様々です。ここでまた注釈しなければなりませんが、「長板染ならば良い、注染はダメ」といっているわけではありません。
  着る人がその綿絽のゆかたを自信もって街着として着こなせるならば良いのではないでしょうか。
「あら、ステキですね。綿絽もそうやって着れば街着になるのですね。」
と周囲の人を唸らせる着方をしてください。それに相応しくないと自分で判断されたらゆかたとして御召になってはどうでしょうか。  
  はっきりとした答えにならなくてすみません。私にいえるのはそれだけです。

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