114.結城紬の証書について
 大島紬については「旅から旅」さんのHPで随分勉強になりました。 結城紬について伺います。
 証書で「結」のものが重要無形文化財とわかりました。その中のもいざり織なのか高織なのかで証書が違うというところまではわかりました。では、
1.「結」と「紬」という証書の違いはなんなのでしょうか?機械織と手織りの違いということなのでしょうか?
2.結城の場合,軽い反物は価値があるのでしょうか?縮緬などは重いほうが価値があるようにいわれているように思うのですが、大島や結城は軽さが特徴のようなのでお伺いいたします。
  どうかよろしくお願いします。

 1.「結」の証紙は本場結城紬卸商協同組合が厳重な検査に合格した商品にのみ認めたマークです。「紬」は結城地方の紬に貼られる証紙です。 「紬」マークは「結」マークを貼れない(検査に達しない)商品と理解しても良いかと思います。
  ただし「紬」マークが粗悪品という訳ではありません。「結」マークを取得するには自ずから高価になってしまいます。安価な結城(地方の)紬に対する需要もあるわけですから、それに即した商品を創れば「紬」マークになるという事ではないでしょうか。

2.結城紬は軽くて丈夫だというのが特長です。私もお客様に本場結城紬の袷を納めたところ、受け取ったお客様が、単衣に間違って仕立てたのでは、と言われたことがあります。笑い話のようですが結城は本当に軽いのです。
 さて、まず縮緬の「重いほうが価値がある」についてですが、縮緬を評するのに、「重い」「生地かしっかりしている」という表現が使われます。特にご年配の方に多いのですが、重さで反物を評価しています。重い反物イコール絹をふんだんに使っているという考え方です。
  絹が貴重だった昔は薄い、打ち込みの弱い生地も織られていましたので、そういう判断は当然でしょう。量目をごまかす為に糊を使ったという話も聞いています。
 現在使われている縮緬は700〜900g弱ですが、重ければ重いほうがよいという訳ではありません。きものに限らず生地は軽くて丈夫で保温性があることに越した事はありません。
 結城紬の場合は細い手紬糸を経緯に使い打ち込みが強く、薄くて丈夫な生地に仕上がっています。絹糸は絹繊維であるフィブロンの周りにセリシンという糊がついていますが、結城の場合この糊を湯通しによって相当にや落としますので、軽さの秘密はこの辺にあるのかもしれません。
  学術的、定量的なことははっきりと申し上げられませんが、結城紬はきものの生地として軽さ、丈夫さ、保温性いずれも必要十分条件を満たしているということではないでしょうか。

 なるほど、わかりやすい説明をありがとうございました。 重要無形文化財ではなくっても結城紬を楽しむのに不足はないというところですね。ご親切にどうもありがとうございました。

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