115.既製品と手作りの違い
 今年浴衣作ろうと思ったんですが結局作りませんでした。来年は絶対作ろうと思います。そこで既製品と手作りの違いはなんですかね?やっぱ既製品のがきれいですか?

 既製品のゆかたと手作りのゆかたの違い、というご質問ですが、「既製品ゆかた」と「別誂え(反物から仕立てた)ゆかた」の意味だと思いますのでそのつもりで話を進めます。
 既製品というのは既に仕立てあがっているゆかたです。寸法は着る人に合わせてはいませんので、標準寸法、またはそれを基準としたM,L,LLといった決った寸法になります。
  仕立は工場で大量生産しますのでミシン仕立がほとんどですが、袖口などを手縫いで仕立てている物もあります。
 別誂えの場合、着る人の寸法に合わせて仕立てますので微妙な寸法にも対応できます。仕立は手縫い、ミシン縫い、どちらもありますが、一般に手縫いのほうが高級です。私の店でも手縫いが標準ですが、背縫い、脇縫いだけミシン仕立する場合もあります。これは洗濯機での洗濯に対応するためです。
 既製品のメリットは、すぐ着れる事、仕立代が安いことなどです。既製品の場合安く上げるために生地も一般に余り高級な物は使われないようです。最近3000円位の既成ゆかたが出回っていますが、中国で大量に仕立ててコストを下げたりしています。
 既製品の仕立についてはマチマチです。きちんと仕立ててある物もありますし雑な仕立ありますので一概に既製ゆかたの仕立云々はできません。自分が買おうとしている商品を見てみるしかないようです。
 誂えの場合は、自分の寸法に合わせられるのがメリットです。打ち揚げをしたり、その他仕立て替えも容易です。既製と誂えは、いわばプレハブ工法と在来工法の違いと言えるかも知れません。
 一夏限り、あるいは次々と違う柄のゆかたを着たい人は既製ゆかた。自分の寸法に合わせて長く着たい人は別誂えのゆかたが良いでしょう。
  最後に「既製品のがきれい」とはどういう意味でしょうか。「柄がきれい」ということでしょうか。「仕立がきれい」という意味でしょうか。おっしゃる主旨が分かりません。

 既製品との違いというと、まず生地(反物)があげられます。 反物で販売されているものは大抵、コーマ地、高級なものでは綿縮みや紅梅など。 一方、既製品といった場合、これら従来の生地を使っていないことの方が多いです。綿ブロードのような生地です。
  コーマ地と違い、洗濯を繰り返しても柔らかく風合いが変わることもありません。 個人的な感覚では透けが強いようです。浴衣スリップなどを着ずに着ると、下着がほぼ丸見えになっていることを着ていらっしゃる方はきっとご存じないかと。 これは好き嫌いに関わるので、どちらが良いとは言えませんが、今風の柄という意味では既製品でしょう。
  今年など金糸を織り込んだ艶やかなものもありました。 もちろん、こういった今風の生地を反物からお仕立てすることも、できますし、コーマ地の既製浴衣を扱っている店もあります。 縫製は金額なり、といいたいところですが、ブランド生地などだと、生地代が高いので縫製は金額の割りにはイマイチのものもあります。
  例えていうなら、Tシャツでしょうか。100円市でもTシャツは買えますが、生地も安っぽいし、痛みも早い。洗濯したら、布がよれていたなどというのも日常茶飯事。一方、1万円もするものは柄も面白いし、裁断も縫製もしっかりしています。 フリーサイズで間に合うけど、ピッタリサイズのTシャツはまた着易い。 着物もこれと同じです。

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