133.謝恩会・送別会の着物について
 はじめまして 私は小学校の教諭です。今回卒業生を送り出します。 卒業式自体は色無地・袴でよいのですが、 謝恩会はどのような着物が良いかと迷っています。
  あまり堅苦しくもならないようにとも思っています。 今のところ、着物は江戸小紋の黒万筋を考えておりますが、 帯はどのようなものがよいでしょう?
  名古屋帯でおしゃれなものか、もしくは、袋帯でかっちりしたものがよいかどうでしょうか・・・。
  それから、送別会(職員の)もその日のうちにあるのです。 帯は変えても構わないと思っていますが、着物はそのままの江戸小紋を考えています。 持っている帯は、袋帯(結構いろいろあります。金、銀、白に金など)、名古屋帯(地味目のものや、大きく鮮やかに花があるもの)、博多献上帯(黒と赤の二色の独鈷模様、白と黒の独鈷)、黒の博多帯(花柄のもの)、これら織帯のほか、染帯もあります。
  着物は好きでいろいろあるのですが、この場合、どのような着こなしがふさわしいでしょうか。こうなると格の問題かなとも思うのですが・・・ 考えれば考えるほど分からなくなってきましたので、 お教えください。

 ご質問の内容は、
   ・ 卒業式当日三回きものを着なければならない。
   ・ 卒業式は色無地、袴
   ・ 謝恩会と送別会は万筋の江戸小紋を着る
   ・ 謝恩会と送別会にどのような帯を締めたらよいか
ということではないかと思います。
  江戸小紋は略礼装として着れますので良いと思います。江戸小紋には袋帯、織名古屋帯、 染名古屋帯いずれも合わせられますが、合わせた帯で格が違ってきます。
  一番重くしたけ れば袋帯ですし、軽くおしゃれに着たいときには染名古屋帯を合わせればよいでしょう。
  さて、謝恩会と送別会ですが、どちらも晴れの場ではありますが、袋帯では重過ぎるよう に思います。それではどんな名古屋帯を締めればよいのかということになりますが、一口 に謝恩会、送別会といっても様々ですので、一概にどれということはできません。
  その学校学校の習慣もありますし、会場、雰囲気、他の先生方やご父兄の方がいつもどのような きものや洋服を着ていらっしゃるのかということも考慮しなければなりません。その判断 は、うたさんにお任せするとして一般的な事を申し上げます。
  訪問着や付け下げを着る人もいるようでしたら、重い名古屋帯が良いでしょう。重い名古 屋帯というのは、九寸(帯芯を張った物)の織名古屋帯、それも金糸銀糸が入ったような 帯です。 もっと砕けた雰囲気であれば、余り光らない織名古屋帯や塩瀬の染帯でもかまいませんし、 博多でも構いません。お持ちの博多は献上をはじめとして八寸帯(帯芯のないもの)だと 思います。博多の八寸帯はそうとう砕けると思ってください。花柄の黒の博多帯というの はおそらく八寸の普段着用だと思います。(見ないとわかりませんが)染帯の場合は塩瀬 の方が良いと思います。縮緬はくだけますので。
 現物を見なければはっきりとしたことは申し上げられませんし、状況もわかりませんの で、上記の事柄を考慮して、判断してください。
  上記の内容で分かり難いこと、もっと詳 しく知りたいことがございましたらRESをください。

 ゆうきくんさんありがとうございました。
 いまだ迷っています。というのも、送別会・謝恩会はまず着物を着るのは  私一人だろうと予測がつきます。
 他の先生方はきっとスーツを着ます。保護者の方はすこしおしゃれをしてくる  程度かな・・。  
  会場はホテルです。といってもわたしの住むところは田舎ですので、お台場にあるようなそうした高級なホテルではないです。  
  ゆうきくんさんのお店のあるところは実は私の実家の近く(今は他県に住んでいるのですが)ですので、お店の付近にあるようなホテルと考えていただければいいかな〜 と思います。
 そしてなんといっても、名古屋帯で重めのものを持っていない(たぶん・・・私の持っている名古屋帯は、少々の金が流水のように入っていて大きく洋花がかかれている ものなので、きっとおっしゃっておられる九寸名古屋帯(金銀入り)とはどうも違う ような気がします・・・)ので、こうなるともうお祝いの気持ちをこめてとか、失礼にならないようにということで袋帯の方がいいのかなとか、すこしカジュアルでもいいかなとか、周りの状況が微妙ななんともいえない感じなだけに迷ってしまっています。(そんなに堅苦しい感じでは ないのですが・・・立場上ふさわしい格好をした方が良いのかなとか・・・)  
  ただ、着物を着てこないだけで、着物ににくわしい方はいるかもしれませんので、失礼なきこなしにならないようにとは思っています。この際、袋帯でもいいのでしょうか・・・・  
  何度も同じような質問になり申し訳ありません・・・
 自信を持つてきものを着てください。  
  きものを着るのが自分一人であろうと臆することはありません。きものを着ない人の方が外れていると思って下さい。きものを着るか着ないかについてホテルが高級であろうとなかろうと関係ありません。  
  そして、着るきものを選ぶときにそれほど神経質にならないで下さい。
 前回お答えした内容はその通り(と私は思っている)なのですが、もしも他の呉服屋さんに相談したら別な答えが返ってくるかもしれません、というよりも私と全く同じ答えではないでしょう。
  どんな場であっても「絶対にこのきものでないといけない。それ以外には着てはいけない。」ということはありません。そこには地方や家の風習もあるでしょうし、個人の好みもあります。それは洋服でも同じでしょう。
  しかし、今日のきもの事情では、きもの特権階級を自称する人たちの「それはいけません。」「この場では○○を着なさい」という言葉に振り回されているように思えます。
  もちろん、絶対に着てはいけない。絶対に組み合わせてはいけないものもあります。しかし、それを外れていなければ、そして着る人の心がこもっているのであれば自分の持っている着物、帯、を自信を持って着てください。
「この際、袋帯でも…。」のご質問には前回申し上げた原則を理解したうえで 「構いません」と申し上げます。ただし、現物も見ていないので、それ以上のことは言えませんが。
 私が一番心配しているのは、きものの組み合わせやTPOに関して申し上げたことが固定化してしまい、かえって着る気持ちを萎えさせはしないかということです。私の申し上げたことは、きものを知る万人の中の一人の見方と受け取ってください。
 どうか自信を持ってきものを着てください。

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