162.きもの春秋を読んで   
 『15.着物離れの応援団』のなかで、・・着物には畳と正座が似合う・・とありました。
☆若い頃から(今も十分に若いと自覚しておりますが)元気印が取り得の私が、こともあろうに変形性膝関節症と診断されました。
☆着物がいいなあ、いつか着物が着たいなあ、と思い始めたのは約30年前。なぜかというと、約30年前の婦人雑誌の付録に、『きもの百科』=きもののことならこの一冊ですべてわかります=というのがあり、引越しのときも、部屋の増改築に伴う整理をしたときにも後生大事に取ってありました。
このたび着物着付けを習うチャンスに恵まれ本棚の奥から引っ張り出し、これまた「へ〜〜〜」と、少し着物についての知識も加わったこともあって、「なるほど・・」と頷きながら、読んでいました。
☆ひざの痛みは3年前ぐらいから。着物には正座がつき物ですが、私は教室の講師に、椅子での受講を赦していただき、無事講座を終了しました。楽しかったし、うれしかったです。そしてこれから着物を普段にどんどん着ようと思いました。正座ができないので、そこは臨機応変に対処して行こうと思いました。
☆ちなみに『変形性膝関節症』は生活習慣病という説を新聞紙上で読んだことがあります。正座をしなくなったこととは関係ないとは思いますが・・。とりとめもなくすみません。

 昔、和室が一般的であった頃、膝を痛められた方はどのように座っておられたのでしょうね。 夫側の伯父に、軍隊経験から膝を痛められた人がいて、親族で集まって宴をする際には、膝裏に二つ折りの座布団をはさんで、膝をぴったり二つ折りにしないで座っておられました。お互い慣れたもので、招く側は、伯父の席に座布団を2枚(普通は一枚)置いておくようにしてありました。

 正座と膝の関係について、私は医者ではありませんので膝の病気については分かりません。
 最近、畳の上で正座できない人が増えているのは事実です。それは次の二つの理由によるものと思います。   一つは、畳の上での生活が少なくなり、子供の頃から座る機会が少ない、または全く無い環境によるものと思います。私の息子たちは幸い畳の上で正座するのに慣れていましたので、お寺でも苦も無く正座しています。しかし、東京にいる姪子は正座した経験が無く、正座できませんでした。さすがに最近はいくらかできるようになりましたが、正座していられるかどうかは経験によるものがあります。 「今の若い者は正座できないのか。」という、年寄りの言葉が聞こえてきます。
 もう一つは、膝の病気によるものです。病気といえるのかどうかは分かりませんが、 「ちょっと、膝が痛くて正座は…・。」という人がいます。これは若い人だけではなくお年の方にも相当いらっしゃいます。
 山形のある茶道の団体の総会が、昔は料亭で行われていましたが、最近はホテル、宴会場の椅子席で行われています。理由は、畳の上だと正座できない人がいるからだそうです。日本の伝統を代表するお茶の先生方の集まりで、正座できない人が多いというのは不思議なものです。
 昔は椅子席など無かったはずですが、どうしていたのでしょう。
 昔は膝の痛い人がいなかった、と言うのが真相らしいです。膝の痛い人が全くいなかったと言うわけではなく、ごく一部の人だったらしいです。
 何故そうだったのかと言えば、ここにも日本の文化がかかわっているようです。昔は洋服を着る人はいませんでした。皆きものを着ていました。きものは足を覆いますので膝を冷やすことがありません。特に最近はスカート丈が短くなり、おまけに裸足(生足と言うらしいですが)で冬街を歩いている姿を見かけます。外科医に言わせると非常に膝に悪いそうです。洋服の普及と膝の病気は無関係ではないらしいです。
 やはり、日本の風土ときものは密接に関係しているように思います。
 面白いもので、「畳の家に住んでいた」からといって、正座になれているとは限らないようです。 夫は地方出身で、畳の部屋しかない純和風の家に住んでいましたが、正座ができません。
  一方、私は東京の新興住宅地住まいで、テーブルと椅子の生活でしたが、 同居の祖母の部屋が和室だったからか、正座はできます。
  娘は、保育園(学童保育までの12年一環対応)の部屋では、板の間ですが、体育座りでなく正座するように躾けられたので、こちらも正座できます。
  家では、テーブルと椅子にベッドの生活で、全く正座には無縁ですが。 小学校で「歴史体験」ということで「茶道」「水墨画」などを体験したそうですが、「正座できない」のやら「我慢して座ってて、立てなくなった」のやらが続出したそうです。
  東京近郊とはいえ、田んぼが地平線まで広がるような土地なので、「部屋で座る生活」は一般的なのですが、そういう家の子に限って正座できないようなので、
  「家の形態」よりも「経験」の程度が重要ですね。 外国人が正座できないのは、骨格の関係で、小さいときに正座をしておかないと 骨格が正座に不向きに成長するのだそうです。 大人になってからでも、骨は多少動くようで、正座できるようにはなるそうですが、かなり痛い(?)思いをするようです。
  また、「経験」によって「座りやすい、負担の少ない座り方」「即時にしびれを解消させる手段」を会得するので、より楽に座れるようになります。 親が正座に慣れていないと、こんなノウハウも伝わらないんじゃないかと。
☆★☆いつもご丁寧な回答をありがとうございます。
  体を温めてくれる着物がますます好きになりそうです。あきこ。☆★★

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