167.絞りの浴衣、手洗いしてしまったら、もう駄目?   
 二十数年前にお嫁に来たときに持ってきた絞りの浴衣なのですが、毎年のように何度も着ていたので、クリーニングに出しても、お尻のあたりが伸びきってしまっていて、もう駄目かと思って何か別の家庭着にリサイクルしようと自分で手洗いしました。そうしたら、お尻の絞りが見事に復活!でも全体的に縮んでしまって、しわもところどころあります。アイロンを使うとせっかくの絞りが駄目になるし、やっぱりもうあきらめるしかないのでしょうか?

 返信遅くなりました。山形花笠踊りの真っ最中で商店街でも忙しく、遅くなってしまいました。
  絞りの浴衣についてですが、経験的にはきちんと絞ったものは洗濯して干しておけば絞りはもとに戻ります。たぽたぽオバサンの場合、二十数年間毎年着ていたということですので、そこまで着られると元に戻るかは私も自信がありません。
  ただし、一つ気になるのは「クリーニングに出した」と言うことですが、和装専門のクリーニングでないところではアイロンを使ったりして伸ばされ、絞りの風合いがなくなってしまうことがあります。 今どのような状態にあるのか分かりませんが、絞りの風合いがなくなってしまってと言うことですが、もうどうしようもなくなってしまった場合の秘策…。
  解いて完全に伸ばしてしまってはいかがでしょうか。 絞り染の原点は絞りの風合いにあるのではなく、絞りは抜染の手段としてのみ用いられました。天平時代の纈纐染、安土桃山時代の辻が花染は絞りを用いて抜染しましたが、染色の後は完全に伸ばされて使われています。絞りの浴衣を完全に伸ばして仕立ててみると言うのも案外粋かもしれませんよ。

 お忙しいのに、へんな質問をして申し訳ありませんでした。 ということは、手洗いして絞りが復活した浴衣は、和装専門のクリーニング店に出せば、又元通りになる可能性があるということでしょうか?
 可能性はあると思います。その着物が今どんな状態にあるのか分かりませんので、責任は持てませんが、和装専門の染み抜き屋さんに相談されるのが一番だと思います。
  和装の染抜屋さんは「クリーニング屋」を名乗っていないのが普通だと思います。 信用ある染抜き屋さんに相談してみてください。

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