170.帯の染め替えは出来る?   
 以前、ゆうきくんに「浴衣で同窓会に行っても良い?」と質問したところ、「TPOにもよるが、かまわないのではないか。」というお返事を頂いたので、半衿をつけ、足袋を履いて、名古屋帯でお太鼓という出で立ちで出かけました。
 それ以来、着物にはまってしまい、この秋から、普段着も着物にしようと思っています。幸い、今は亡き姑が、真夏以外は着物で過ごしていた人だったので、普段着のウールの着物などたくさんあります。ところが、半幅帯がないのです。
  私の持ってきた博多の小袋帯は、赤に近い橙色のと、黄の地色に赤の織りが入った派手なものが2本で、娘も巻こうとしません。色さえもう少し地味なら良いのですが・・・。色無地の染め替えは何度かしてもらったことがあるのですが、帯の染め替えなんて聞いたことがありません。
  でもゆうきくんならご存知かも、とまたまた変な質問をさせて頂きました。

 染め替えについて、まず一般的な話をします。
  着物や帯には、大きく分けて「染物」と「織物」があります。「染物」は後で色を染めたもの。「織物」は糸の段階で色を染めたものです。詳しいことは、『ゆうきくんのきもの講座4.染と織について』を参照してください。
 染め替えをする時には、一度色を抜いて白生地の状態に戻して、後色を掛けるのが普通です。色無地を染め替えるときには、前の色を抜き、その後染め替える色を掛けます。
  「染物」の場合は色を抜くことは可能ですが、一般的には「織物」は色を抜くことが出来ません。全く抜けないわけではないのですが、きれいに抜くことが出来ないのです。 「織物」は糸の段階で色を染めていますので、それだけ堅牢に染まっているのです。
 さて、お尋ねの帯も染め替えできるかと言うことですが。博多の小袋帯は「織物」ですので染め替えはできません。帯にも「織物」「染物」がありますが、帯の多くは「織物」です。「染物」の帯は、と言うと文字通り染帯です。それでは染帯は染め替えが出来るのかと言うと、なかなか難しいでしょう。
  理論的には染帯は「染物」ですので色を抜くことが出来ますが、実際にはうまくいかない場合が多いでしょう。
  色無地のように一様に色が掛けてある染物と違って強い色で絵が描いてあるものはきれいに色が抜けず、抜けたと思っても染めた後に元の柄が浮き出てきたりします。
 と言うわけで、帯の染め替えは「染物」であっても出来ない場合が多いでしょう。白地を他の色に染め替えるといった程度でしょう。

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