208.駒生地ってなんですか   
  最近読んだキモノ本の中で「駒生地」という言葉がでてきました。 「縮緬」「羽二重」と並ぶ、染物系袷着物に使う生地だとのこと。 筆者は奈良県出身で、大阪の呉服屋を贔屓にし、長じては東京の伊勢丹や 東急などの呉服部での勤務をしていたとのこと。 用語解説では「駒縒りの糸を用いた反物」とありますが、これだけではピンときません。「駒絽」は別に解説されているので、これとは別モノのようです。 但し、「駒絽」の「駒」は同じく「駒縒り」の「駒」とありました。 他の本ではこの「駒生地」という言葉は聞いた事がありませんでした。 最近では使わない生地なのでしょうか? 例えるならば、どんな生地に近い風合いなのでしょうか?

 「駒生地」というのはどの生地をを指して言っているのかは分かりませんが、「駒糸で織った生地」の総称、あるいは「駒撚御召」を指しているのではないかと思います。  駒糸と言うのは諸撚りの強撚糸です。もっと詳しく言うと、 一本の糸に撚りを掛けた物を一般に「撚糸」と言います。糸に撚りを掛けることによって、より丈夫な糸ができます。その糸を二本、または三本撚り合わせた糸が諸糸です。二本撚り合わせた糸を二子糸、三本撚り合わせた糸を三子糸とも言っているようです。
 駒糸はより強く撚りを掛けたものだと聞いていますが、どの程度強く撚りを掛けたものが駒糸なのかは分かりません。
 駒糸で織った生地は通常の縮緬地よりも、より強く(硬く)なりますので、サラサラとコシのある生地に仕上がります。
 代表的な物が「駒撚御召」ですので、それを指して言っているのかも知れません。

 なるほど。ありがとうございます。 お召し生地に近い感触なんですね。 大伯母からの譲り物の中に「お召し生地のような留袖」がありました。 一越縮緬に近いのですが、もっとシャッキリというかサラサラした感触の。 「後染めお召しなんてあるのかしら、でも留袖に使うかしら」なんて思っていたのですが、もしかしたら、あれがそうかも。 問題の本でも、その「駒生地」は留袖の白生地として使われていました。 今は、染物用の白生地としては、余り一般的ではないのでしょうか?

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