30.胴裏について教えてください  
 ゆうきさん、先日はありがとうございました。 今日、書きこみをさせていただいたのは他でもございません。 胴裏のことなのです。
 レピア織りという胴裏がありますね。 母に聞くと、一言、知らないと言われてしまいました。なんでも、羽二重しか使った事がないそうです。 そこで、ゆうきさんにお聞きしたいのです。
  羽二重の胴裏とレピア織りの胴裏とは、どのような違いがあるのでしょうか? いつも勝手な質問ばかりして、ほんとうの申しわけありません。 どうぞ、よろしくお願いします。

 レピア織について二三軒の出入りの胴裏屋さんに聞いてみましたがどこでも扱ってはいませんでした。いろいろな話を総合すると次のようなものらしいです。間違っていたらゴメンナサイ。  
  レピア織は洋服地や刺繍に使われる織方で、それを胴裏に応用したものらしいです。
  通常、織物は一本の横糸を右に左に通して織って行きます。しかし、レピア織というのは右、あるいは左からのみ横糸を通すいわば一方通行の織り方です。
  横糸はジェット水流等で走らせ通れば切る、という方法のようです。この織り方のメリットとしては、糸が通る範囲で経糸さえ揃えれば理論的にはいくらでも広幅の織物ができることです。その織物がレピア織なのかは分かりませんが、例えばJリーグのサポーターが広げる巨大な旗などが継ぎ目なしの一枚の生地でできるわけです。
  また、逆に狭い幅の生地もできます。狭い幅の生地はただ広幅の生地を裁てばよいわけですから、これはネームの刺繍やワッペンを造るのに用いられているようです。  
  しかし、デメリットとして耳の処理が難しいと言うことがあります。横糸は一本一本ばらばらに織り込まれているために耳無しの状態に織り上がります。化繊のレピア織では熱処理などで耳を抑えているようです。また、ネーム刺繍では端が硬くなり肌触りが悪いと言うことで各社工夫を凝らしているようです。  
  きものの胴裏にこの織りかたを用いるメリットは何なのかは分かりません。胴裏屋は耳の処理、整理が大変だろうと首を傾げていました。どちらにしてもレピア織というのは洋服生地から応用したものらしいです。もしも、呉服屋にレピア織の胴裏を勧められたら、
「レピア織とは何なのか。胴裏にレピア織を用いるメリットは何なのか。」
をきちんと説明してもらい、それで納得されたら使ったらよろしいかと思います。
  その呉服屋さんがそうだとは言えませんが、呉服屋自身が商品の知識もなく、なんとなく目新しい商品をそれらしくお客様に薦めるということがよくありますので。
  また、消費者もきちんとした商品知識を求めることで呉服業界も本当の改革が進むと思います。  
  私も大変勉強になりました。レピア織の胴裏についてはっきりしたことが分かりましたら逆に教えていただきたいと思います。私も情報が入りましたらお知らせいたします。

 ゆうきさん、いつもいつも、丁寧にお答えいただき、ほんとうにありがとうございます。
  こんど、呉服屋さんに根掘り葉掘り、聞いてみます。 わたしたちの悪い癖で、呉服屋さんの説明を鵜呑みにしてしまいがちなのです。
  なんでも、疑問を持って、これからはお聞きしようと決めました。 ほんとうに、ありがとうございました。 また、わからないことができたら、お聞きしてもいいですか。

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