226.生紬を盛夏に着る場合   
 いつも大変参考にさせていただいております。初めて投稿させて いただきます。
  生紬の訪問着があるのですが、ひとつはかなり透け感のあるもの、 もうひとつはやや透ける感じのものです。盛夏には、やはり透け感の あるものを着る「べき」なのでしょうか。
  やや透ける方はクリーム色の茶屋辻で、船が描かれています。 かなり透ける方は、黒地に、白で波網代や観世水、草の波の柄などが 裂取りで全体に配置されています。
  茶屋辻の方は、まだ一度も袖を通した ことがないので着てみたいなと思っているのですが。 今週末の夜のディナーパーティで着る予定です。数百人来られますが、 礼服である必要はありません。生紬でOKです。車で参りますので、 ひどく汗をかく心配はありません。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 どんなきものを着たらよいのかという仕来りに関しては「べき」という言葉は似つかわしくないように思えます。
  夏物は別名「うすもの」と言われ、合せ単衣とは一味違った顔をしています。仰るように、「うすもの」は「透ける」ものですが、どれだけ透けるのかについては明確な規定があるわけではありません。 お持ちの二枚の生紬、どちらも夏物のように思えます。 柄の感じや風合いなど 見なくては分かりませんが、どちらでも百福さんが、その場にふさわしいと思うほうで構わないと思います。
  八月に「袷を着たいのですが」と問われれば、「それはやめた方が良いでしょう」とはっきり申し上げられますが、表記のようなご質問には断定的なお答えはできかねるのが着物です。
  ご期待に添えなかったかも知れません。申し訳ございません。

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