253.長着の裏
 退職してから着物生活しているオジンです。
 最近困っていることがあります。 健康のためと称して、バスにはなるべく乗らず、電車は一駅手前で降りて、花の木や草花を眺めがらフラフラと歩いています。 あまり歩き過ぎるのか、長着の裏地・特に下前のすその内側が擦り切れます。
  次に上前も同様です。後ろ側はかなり遅れてダメージを受けます。草履で歩いて いますので、すり足に変更されたと思っていますが、やや蟹股の影響あるかも。 最近は、歩幅を小さくして歩くように心がけています。
  裏地を絹にしたものは1年ともちません。着物は毎日替えていますので、感じと しては、絹の場合3ヶ月くらいで擦り切れるように思います。
  木綿の正花は1年以上、もつように思います。 男ものは昔から裏は木綿で不思議だなぁと思っていましたが、着物生活を始めて やっと分かりました。
  さて、教えて欲しいのは、裏地の裾に袖口布のように丈夫な布を、例えば3cm 位、仕立てる時に縫い付けるのは邪道でしょうか。(見た事はありませんが) と申しますのは、仕立て屋に、裏地を30cm位切って、新しい布をくっ付けて 下さいと言うと、伸びが違って崩れてくるのでヤダと言います。
  裏地を取り替えるのは、仕立て直す半分以上かかります。 最近は、仕立て直す時、女性と同じように正花八掛仕立てにしています。 でも、これは絹と木綿の裏ですから、悉皆屋泣かせですよと言われています。
  ゆうきさん、擦り切れ防止策を教えて下されば幸いです。

 はじめまして まずどのような裏地を付けていらっしゃるのでしょうか。
  私の店では男物の長着には正花を付けています。牧様のように毎日々という方は余りいらっしゃいませんので、「裾が擦り切れる」といった苦情は聞きません。
  文脈から察すると、裾は女性用と同じ紬八掛(先練り八掛)をお使いだと思います。紬八掛は擦れに弱く、私の母も紬八掛では毎日着ていれば三ヶ月程度で擦り切れてしまうそうです。
  当社では女性の紬には縮緬用の精華やパレス、チェニーの八掛を付けています。こちらの方がずっと丈夫です。とはいっても男物紬に精華やパレスの八掛は付けたことがないのでどうか分かりません。
 さて、ご質問の「丈夫な布をあてる」の件ですが、昔はありました。「裾テープ」と言って、巾2センチ位の細いテープ状の布を当てていました。きものが普段着だった時代には必需品だったのかもしれません。
「裾テープ」は両耳になっているので、そのまま縫い付けることができました。ただの布を当てる場合、両側を折らなければなりませんので重く着難くなります。
  昔は手芸屋さんでいろいろな色の裾テープがあったそうです。今あるかどうかは分かりません。年配の仕立て屋さんでしたらご存知かもしれません。 総じて男物裏は正花をお奨めします。

 ゆうきくんさん 早速のご返事ありがとうございます。
  昨日の夕方、チエーン店の呉服屋に行きまして、裾テープが欲しいと言いました所単語を理解して頂けませんでした。
 たまたま若い店員しかいなかったせいでしょう。
 そこで、リサイクルショップの親父さんの所に行って、聞きましたら、昔はあったけど今はないなぁと言ってました。
  今後は女性の着物と同じように、胴裏と正花の八掛にしようと思いました。
  蛇足)裏地の種類はよく分かりません。でも縮緬ではないと思います。呉服屋が勧めた長襦袢用の絹を一匹買って通し裏にした物、リサイクルショップで買った裏地と称する物(茶色っぽい物と緑色の物ーお気に入りだったのですが)がダメージが早かったです。
  女性の紬の着物を洗い張りして仕立て直しした際に、裏地は汚れもなかったので、少し厚手の八掛をそのまま利用しました。これは意外に長持ちしています。
  一番長持ちしているのは、久留米絣の綿の裏地・糸が太くて最初はゴワゴワに近い感触でだった物は、何回も洗ったので色もすっかり落ちていますが、まだまだ長持ちしそうです。
  ゆうきさん、どうもありがとうございました。
 こんにちは。はじめまして。 まだ見ておられるといいのですが。
  ゆうきくんのおっしゃっている「裾テープ」ですが、 ユザワヤ、オカダヤなどの大きな手芸店で、 「ガロンテープ」もしくは「ガロンレース」という名称で 取り扱いがあるかと思います。 ご近所にそのたぐいの大きな手芸店があれば、 一度お問い合わせになってみてはいかがでしょうか?
  私の父は会社から帰宅後と週末着るだけの着物族でしたが、 汚れと擦り切れ防止のため、 普段着の裾にはガロンテープを愛用していました。
  八掛の裾ぎりぎりにぐるりとテープをまつりつけ、 汚れたときはテープだけを外して洗濯機に放り込み、 テープが痛めば、新しいテープを付け直し。 そうやって普段はテープでやりくりをして、 ころあいを見て着物の洗い張りや仕立て直しする、 という感じだったと思います。
  これは、プロの和裁士さんにお願いされる方より、 普段着物のお手入れの一種として、半衿付けと同じ感覚で、 自分でなさってる方が多いように思います。 ですから、仕立て屋さんでも、 そのような依頼をうけたことがないと、 戸惑われる方も多いのではないかと。 奥様にお願いするか、いっそご自分でトライしてみても、 よいのではないでしょうか?
  着物での生活を楽しまれることを心より願っております。
 我が母は和裁の仕立てはしませんでしたが、自分の着物などの直しや手入れはしていた人なので、実家にはガロンテープを含む和裁小物が身の回りにいつもありました。自分で和裁をするようになり、このガロンテープとは何だろう?と思っていたところの牧さんの書き込みに納得しました。
  次いで、「和裁」「裾テープ」などで検索すると昔の着物にリボンテープをつけた画像やそれを真似た綿レースなどの画像を発見。
  なるほど、こうすればいいのか!とアイデアをいただけました。 牧さんの書き込みでより勉強できたしだいです。ありがとうございます。
  それで、牧さんの書き込みを今一度読み直したのですが。 取り替えた裏の絹地は仕立て屋さんから返してもらっていますよね?それをご希望の仕上がり3cmほど(縫いシロ上下各1cm必要かも?計5cmx裾周りの長さ)分取ると、八掛役120cmから何本も取れますよね?
  まずは、その布地をご利用になると良いのでは?
  あとは、オクミ部分の裏地だけ 別の丈夫な布にする、という方法もありますね?
 ゆうきさん、あまねさん、独楽さん 色々と教えて頂きありがとうございました。
  裾テープに挑戦してみようと思っています。裁縫は中学の時に雑巾を縫った事しか経験がないので、果たして上手くできるのか不安一杯です。
  裏地はありますが、裏地だと折り返しを付けて縫うのは至難の業に思えますので、耳が付いていそうなテープでトライしてみます。 一番丈夫なのはアクリルと聞いた事があります。アクリルのテープがなければ、ポリのテープを使おうと思っています。 手芸店など行った事もないので、まずはそこから始めます。 ありがとうございました。

|戻る|