287.夏の食事会の着物   
 こんにちは。いつも勉強させていただいています。
  8月に銀座へ食事会に行くことになりました。中華のレストランです。着物を着て出かけたいのですが、いわゆる薄物は持っていません。透ける着物に、どうしても抵抗があることもあって買っていないのです。単衣の紅型を持っているので、それに紗の帯を締めるというコーディネートは変でしょうか?
  友達どうしの会食なので、気が張る席ではないのですが、お店の人や、他に食事をされている方に失礼のないようにしたいと思っています。
  すみません。トラブルがあり、返信大変遅くなってしまいました。
 さて、私には非常にお応えしにくいご質問です。
 夏の着物は薄物です。それはお分かりでしょう。その決まりはだれが創ったものなのかを考えてみる必要があると思います。誰かが決めたわけではありません。その決まりを破ると罰せられることはありません。誰も強制できません。
  夏に薄物を着るのは、着て涼しく、他人の目に涼しげに、という意味があります。 「着て涼しく」という意味では、きものは襦袢を着こむとあまり涼しくないという声も聞こえますし、いまどきのホテルやレストランでは冷房が利いていますので単衣でも十分かもしれません。
「お店や他に食事されている方に失礼のないように・・・」という気持ちは大切ですし、「他人の目に涼しく」ということを大切にしたいのだと思います。
  単衣をお召しになりたいとのことですが、単衣の着物と言っても様々です。そのお召しになる紅型の単衣はどんなきものでしょうか。
 単衣を着ても良い、悪いという観点から離れて。その紅型のきものと他のいろいろな単衣のきものを頭の中で比べてみてください。単衣のきものの中でも暖かさを感じさせるきもの、涼しさを感じさせてくれるきもの、様々です。
  その紅型のきものに紗の帯をしめた時、どんな感じがするでしょうか。答えはそのあたりにあると思います。
「八月に単衣のきものを着て良いのか、悪いのか」・・・その質問にはお答えできません。きものは季節にせよ、晴れ着にせよ明確な線引きができるものではありません。線引きをするという考えがきものを難しくするように思えます。
「単衣なのに涼しげに着ていらっしゃいますね。」・・・そんな言葉が飛び交うようになればきものはもっと身近になると思うのですが。
 答えにならなくてすみません。

 お返事がたいへん遅くなり、申し訳ありませんでした。 誠実なお答え、感謝しております。

>単衣をお召しになりたいとのことですが、単衣の着物と言っても様々です。そのお召しになる紅型の単衣はどんなきものでしょうか。

 生成地に青海波・霞取りの間に牡丹や梅が見え隠れするというものです。紅型といえばこれ、というイメージがあったのですが、調べてみたら、紅型といっても、もっとおとなしめな色合いやグレーの地など、いろいろあったのですね。 チャイナドレスで似たような柄のを見たことがあったし、梅の型に染められている朱赤も、チャイナレストランの赤に通じるので色合い的にもぴったりかな、と思ったのですが(中国と沖縄の文化の相関関係についてはまだよく調べていません。ただ、似たものがあちこちにあるということです)、問題は行き帰りなのでした。
  中華レストランの中ではよくても、赤の混じった着物を暑苦しいと感じられる方もおられるでしょう。 披露宴などでは、夏は行き帰りはフォーマルなワンピースを着て行き、会場に着いてから袷の礼装に替える(中は冷房がガンガンですから)方が多いようですね。

>「八月に単衣のきものを着て良いのか、悪いのか」・・・その質問にはお答えできません。きものは季節にせよ、晴れ着にせよ明確な線引きができるものではありません。線引きをするという考えがきものを難しくするように思えます。

 本当にそうですね。

>「単衣なのに涼しげに着ていらっしゃいますね。」・・・そんな言葉が飛び交うようになればきものはもっと身近になると思うのですが。

 そう思います。でも、こんなふうに悩みつつ着物を着ていくようになる前は、浴衣と単と袷の区別もつきませんでした。夏に「着物」を着ている人は、みんな浴衣を着ているのだと思っていましたよ(爆)

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