299.赤朱色の江戸小紋は、幾つまで着れますか?   
 前回はご親切なお返事をありがとうございました。大変参考になりました。
 さて、今回は赤朱色の江戸小紋についてご相談させてください。
  すでに小豆色の鮫小紋を持っているのですが、最近赤朱色の江戸小紋で気に入った物を見つけてしまいました。作家物なので物は大変いいものと思いますが、問題は色です。非常に鮮やかな朱色で緋色ともいえるような地色にちょっとかわった(?)しゃれた柄が入っています。一般的には朱色は30代位までなのでしょうか?
  私は現在41歳ですがかなり若く見える上、自分でもここ1,2年は気持ちの上では着れると思うのですが、それでおしまいだとかなり勿体無くって。。。。”抑えた色の帯(合いそうな墨黒地に緋色柄の織の帯や、塩瀬の白地灰色柄の帯を持っています)などを合わせれば若い印象の人なら50代前半まで大丈夫かも”と言っていただければ購入し、50位まで着たいと思うのですが。お時間があるときにでも、ご助言をお願いします。
  また、ついでと言ってはなんですが、大島や結城に合わせられると聞いて紅型の薄黄色の袋帯を購入しました。しゃれ袋帯だと思うので、袋帯でも紬でもおかしくないのでしょうか?
  加えて、紅型の柄は草花が主体なのですが、良くみるとトンボみたいな虫が居ます。こうした帯でも秋以外の季節でも使えますでしょうか?
  宜しくお願いします。

 こんにちわ 昔は、四十路といえば、随分老けた印象となりました。 平安時代は、「宿老」の始まりであり、老人の仲間入りの時期です。 が、現在では、四十路程度では、まだまだお若い印象の方の方が多いです。
  繊維業界でも、「従来の実年齢の八掛けで見立てた方が良い」とも言われています。 とはいえ、着物の色は、当人に似合うかどうかにかかります。 同じ赤でも、「気恥ずかしい程若向けの赤」もあれば、「しっとり落ち着きのある長く着られる赤」もあります。
  作家モノの江戸小紋であれば、染め色にも配慮をし、実に良い色を出しているものもあります。 更に、「顔映りがどうか」が最大重要事項です。 従妹がこの秋、着物を着ることになり、手持ちの着物を色々と合わせてみたのですが、本来の四十に相応しいような若干薄めの色や、寒色系の色がしっくりこず、逆に、成人式のときに誂えた臙脂系の赤の江戸小紋が実によく映えました。
「七五三や卒入学式の同伴」に用いるには派手すぎですが、今回は洋服ならばイブニング・ドレス格のパーティですので、コレくらい華やかな方が場にも合います。
  というわけで、厳密な色柄加減と、当人の顔映りがどうかと、着ていく場所如何によるかと。 特に、「顔映り」は実際にあててみないと、全く分かりません。 「昔は、赤が似合ったんだけど」といっても、四十ともなれば、微妙に変ってきています。洋服では若やいだ服が似合う場合でも保証にはなりません。 ネット購入でしたら、やめた方がよろしいです。 ご参考に。

 こんにちは こちらでは二アミスが多かった優妃 讃良さんの後に失礼しますね。
  私は手持ちに赤、朱が多く「どうしよう」と思った時は30歳になった時です。母を含め他の人も私には赤や朱が似合うと思うらしく和洋ともに実に多く集まりました。
  「どうしよう」というのは30代に一気に日焼け肌になり赤がどうもしっくりこなくなった時期がありました。 今は、まったく白肌に戻り赤や朱もどうってことなくしっくり来ます。昔からこの色が多かったせいか私にとってはあまり目立つ色味じゃないんですね。 ご自分がお好きなら着てみたら?というのが私の答えです。
  着物を着た際の肌の色というのは顔の色ばかりでなく手、首がとても目立ちます。色黒の方ならともかく、色白の人が年齢を重ねると顔や表情が白っぽくなります、血管の色が出てくるので青白くも見えます。 ですから赤が似合うと思いますよ。
  60歳や70歳の人が粋に朱色の着物を着こなせるのって素敵と思います。 私はそうなるつもりで、いますが。もし予定通りにならなければ、染め替えがあります。 買いたいと思っている時がウキウキする時で案外手に入るとツマンナイかも知れないし。 たっぷりお悩みください。
 大変遅くなってしまいました。当社ブティックリニューアルの為失礼しました。 とは言え、回答はもう出尽くしているようです。
  どの色が何歳まで着られるのか・・・それは個人の好みや個性にもよりますし、時代によっても違うようです。 「昔は若い人は派手な色を着て、地味な色は着なかった」と思われがちですが、明治初期頃の着物を見ると結構地味な着物を着ていたようです。 余りに突拍子も名色ではいけませんが、時代の許す範囲でご自分の色をお召しになられてはいかがでしょうか。
 お礼が遅くなりまして申し訳ございません。皆さん、ご親切な回答を本当にありがとうございました。皆さんの柔軟な考え方が、とても嬉しく感じました。
  でも結論からお話しますと、購入はやめました。確かにインターネットで見つけたものでしたし。。。。地味な色の結城紬などでは丸で借着のようになってしまうので、恐らく数年間は着れると思いましたが、洋服の生活が主体の身としては一生で着れる着物の数は限られているものと思います。頑張って着ようとしても、1枚の着物を年に1,2回着れる程度でしょう。
  私にとって着物は”思い出を伴った財産”の位置づけでして(といってもリサイクルが殆んどですが)、そう考えると本当に気に入った着物を、着るたびごとに愛着を増やしていくように愛しんでいきたいと思っています。
  その朱赤の着物を娘時代に親に買ってもらったのであれば、既に充分な思い出のある、大事な一枚として着続けていくことと思いますが、41歳で自分の為に買うのだとしたら、一から愛着を培っていくには遅すぎると感じました。
  実は人間国宝の方の着物でして、”一度は着てみたい”とも思いましたが、着物は美術品と言うよりは(今の私にとっては)工芸品なのだと感じ、作者などに余りこだわらず”好きかどうか”という気持ちに従う方が良いのだろうと反省しました。
  今後ともご指導のほど、お願いいたします。

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