300.留袖   
 身内の結婚式に留袖を着なくてはならないかという質問はよくあるようですが、 逆に、身内ではなく、友人、知人の披露宴に招待された時、留袖、色留袖を 着てはいけないのでしょうか。
  留袖はミセスの第一礼装というのはよく聞き ますが、結婚式で身内以外は着てはいけないとあるのを見たことがないのですが。

  ▼野田頭さん: ゆうきさんや他の方に私も聞きたいです。

 黒留袖は親族の結婚式用や仲人をする時用だと思っています。
  そろそろ20代30台の訪問着では恥ずかしいかな、と思って、結婚式や各種招待に着るための、紋を三つ入れた色留袖をつくろうかなと考えていました。色留袖は、招待される側としても、着て行っていいものですよね?
  そう思い込んで計画していたので、「それはよくない」と考える方が多かったらどうしよう。。。(田舎の古い習慣しか知らなくって、最近の習慣には疎いもので、、、)こういう礼装は、やはり、招待してくださった方に恥ずかしい思いをさせるものであってはいけないと考えていますので、多くの方に賛同いただけないのなら、計画を変更した方がいいかしらと思うのです。

  留袖に限らず着物のルールには「○○しなければならない」というのはほとんどないと言って良いでしょう。
「きもの講座7、きもののしきたり日本のしきたり」で書きました通り、しきたりは地域により家により異なり、時代によって変わるものです。従って全国共通、時代を越えて定まったルールは見当たりません。あるのは日本人の着物に対するコンセンサスのみです。
 しかしながら、それでは何を着ても許されるのかと言えばそうではありません。個々のしきたりには「定めらしいもの」があります。それは白と黒を例にとればグレーゾーンと言えます。「やや黒に近いグレー」であったり「白と黒の中間」だったりしますが、幅があり白と黒の間のピンポイントを指してはいません。
 黒留袖に関して言えば、ほとんど黒に近い極狭い範囲と言えます。確かに「身内以外は着てはいけない」という決まりはありません。しかし、決まりがないのは着物全体に言えることです。「喪服を祝儀に着てはいけない」という記述にお目にかからないのと同じです。
 結婚式で身内、仲人以外の人が黒留袖を着ているのを見た事がなければ・・・それが日本人のしきたり、と思うのが自然でしょう。
 色留袖はご存じのように黒留袖と並んで女性の第一礼装です。皇居に参内する時には色留袖、とも言われています。(実際はそうとばかりは限らないようなのですが。)
 それだけ格のある着物ですが、身内以外に着てはいけないと言うルールは黒留袖程はないように思えます。実際に色留袖で結婚式に出席している方もおられます。そういう訳で、身内以外の人が着ても構わないように思えますが、次の点には留意されてはいかがでしょうか。
 しきたりは地方にとって異なります。保守的な地方もあるでしょうし、あまりこだわらない地方もあるでしょう。そのことを頭に入れてください。
 もうひとつ、色留袖は前述したとおり第一礼装とも言える格の高い着物です。結婚式に出席されるといっても様々な立場があります。主賓から末席まで。主賓や恩師、上司の立場で上座に座られる場合は良いですが、友人やご近所などの立場で出席される場合は重すぎるようにも思えます。・・・これは私の感覚です。

 > もうひとつ、色留袖は前述したとおり第一礼装とも言える格の高い着物です。結婚式に出席されるといっても様々な立場があります。主賓から末席まで。主賓や恩師、上司の立場で上座に座られる場合は良いですが、友人やご近所などの立場で出席される場合は重すぎるようにも思えます。・・・これは私の感覚です。

 まさに、そういう目的なら、ってことですよね。さすがに中年になりますと、黒留袖着用の身内として以外の結婚式というのは、恩師や上司の立場になります。今までの訪問着でいいのかしら、と感じていまして、紋を3つか5つか入れた色留袖をと考えていたのです。参考になりました。ありがとうございます。

|戻る|