316.紋の入れ方    
 はじめまして。
 着物について色々と疑問が出てきたときに、検索していてこちらを拝見させていただきました。 興味深い着物の話は読んでいて飽きませんね。 とても楽しいということの他に、日本の文化や歴史・・・と言っては大袈裟ですが、近代日本の経済がどのように移り変わってきたか、着物の流通や相場や材料として色濃く出ていて、面白いと思います。
  昭和四十年代の私が成人式を迎えた頃は多分今思えばバブルの時期で、私が誂えた友禅の振り袖一式で100万を超えていました。今はどこを見てもそんなにお高いプライスカードは見当たらず、ちょっと安っぽい廉価な振り袖セットか、もしくはレンタルが多いようで、あの目を奪う様な美しい染めの振り袖はどこへ消えてしまったのだろうとちょっと寂しく思っています。
 一つ紋の色無地についてお伺いしたいのですが、 紋の入れ方によって格が違うという話をきくのですが、 一つ紋の色無地を誂える際に、縫い紋と染め紋でその色無地の格が違ってくるものだと認識しておりましたが、私が誂えた呉服店さんにお訊きしたところ、「女性の方は普通、銀糸で縫い紋を入れることが多いんですよ」ということで、選ばせてもらうということもなく縫い紋に決まっていたのですが、そういうものなのでしょうか?
  私の場合は、茶道をしているということもなく、例えば、初釜などの縫い紋のお着物で・・・という機会も今のところは無いので、特に縫い紋でも影響はないのですが、これから格の高い着物で行くというような状況に遭遇したとき、「あのとき染め紋にしておけば良かった」と後悔するようなことはないだろうかと思ったりもします。
 逆に、染め紋にしたことで、お洒落着としてあまり活用出来なくなったりするようでは、それもちょっともったいないなと思います。 自分がどちらにしたほうが後悔が無いか人様にお訊きするというのも愚問かとは思うのですが・・・。
 今のところ、その誂えている色無地の他に礼装と名のつく着物は持っていません。 反物としては正装(染め紋)にしたほうが良いと思えるぐらいの高価な物だと思います。(経済不況の今の時期としては・・・ですが。皇室御用達のものだと伺っております。)
 着物を誂える際に、紋を入れるのがいつなのかはちょっと私には判りかねるのですが、もし最終段階で入れるのだとしたらまだ充分変更は間に合うと思うので、後悔の無いように伺っておきたいと思いました。 ご回答よろしくお願いします。
 おっしゃるように、紋付は紋の入れ方によって格が変わります。
  抜き紋が正式で縫い紋はおしゃれ紋です。
 抜き紋の中でも日向紋が正式、中蔭、総蔭とオシャレ度が上がっていきます。稀に蔭紋を正式紋としている家もあります。
  「女性の方は普通、銀糸で・・・・」は私には全く分かりません。
 礼装をお持ちでないとの事ですので、私の店でしたら、迷わず抜き紋をお勧めいたします。 紋は通常仕立てる前に入れます。しかし、縫い紋をして仕立て上げた後、抜き紋にすることは可能です。ただし縫いの種類によって若干跡が残ることはありますが。
  ご回答ありがとうございました。 仕立てる前にということですと、もう間に合わなかったかもしれません。 う〜ん、しかし、どうして銀糸で縫い紋ということになったのでしょう?
  お仕立て、紋入れ込みでの金額提示をしてもらってのことなので、 例えば染め紋のほうが高くつくので縫い紋を...いうことだったりするのでしょうか?
 それで勧められのだったらちょっと残念なことです。

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