330.小物について 
 こんにちは。30代前半の主婦です。
 7月末、同窓会に出席予定です。 若い頃にあつらえた薄物の装いに、 小物で変化をつけて年相応に・・と考えております。 半衿、帯締め等、それ相応の物を選んだつもりですが、 どうしても気に入る帯揚げに出会えません。 やはり薄物には、絽や紗の帯揚げに限りますか?
  縮緬の帯揚げでしたらイメージに近い物を見つけました。 明確な色柄の好みより、好みは妥協しても素材による季節感を優先すべきでしょうか?
 教えてください。宜しくお願いします。

 7月末の帯揚げは絽や紗に限るのか?
 きもの指南書を紐解いてください。おそらく「七月の帯揚は絽か紗」と書いてあるでしょう。十中八九といわずに十中十の指南書にそう書いてあると思います。ボンヌさんはそれをどう解されますか。
  「全ての指南書にそう書いてあるので、やはり縮緬の帯揚はいけない。」
 そう思われますか。それとも、
  「誰かに(ゆうきくんを含む)『構わない』」
 と言われれば縮緬の帯揚をお使いになるのでしょうか。
  「夏の帯揚は絽か紗」というのはおおよそきもののルールとして通っています。 きものの指南書であれば、これで終わるのですが、ゆうきくんはへそが曲がっているのでこれで終わりません。
 夏の帯揚げに限らず、きものの仕来りについて「こうしなさい」と言える人は日本中に唯の一人もいません。(いないはずです)きものを着る人、特に初めてきものを着る人、きものを着ることに不安を覚えている人は、着付けを習った先生、初めて読んだ指南書、きものを買った呉服屋さんの言うことを100%鵜呑みにしてしまいます。そこに現代のきものの問題が潜んでいます。
 全ての指南書、きもの通と呼ばれている人達が全て同じルールきものを着ているかというとそんなことはありません。教える人によって違いますし、地方によっても違います。ことさら思うことは、マスコミ、活字の力を信じてしまいがちなことです。
 某大手の着物雑誌の掲載写真には前々からおかしいと指摘してきました。(詳しくは書きませんが)それを大手呉服問屋の幹部に話すと、
 「仰るとおりですね。気がつきませんでした。これじゃきものが着れなくなりますね。」
と即納得されたことがあります。
 しかし、読者はマスコミ掲載の写真を鵜呑みにしていると思うと背筋がさむくなります。(おおげさですが)
 きものはどのように着られてきたのでしょうか。
 きものが普段着として着られていた当時、日本全国の人達が一つのルールに縛られていた、というのは全くありません。相当にぶれていたのは事実ですが、それらは転々バラバラではなくおおまかなルールに沿っていました。
 若干ぶれていても、それを非難する人などいなかったでしょう。
 現在のきものの仕来り環境は、きもの通と称する人達の非難応酬を楽しむ場となってしまっています。そろそろ本当のきものの仕来りを考えるべき時と思います。
 さて、ボンヌさんの場合は。
  1.きものを着てお太鼓を締める。その場合は帯揚をする。
 こういった仕来りがあります。
  2.季節による帯揚は季節に合わせたものにする。
 この仕来りも守らなければ成らないでしょう。
 3.夏場の季節に合った帯揚は、暑苦しくならないように。
  4.涼しそうな帯揚げならば絽や紗が最適。
 以上のような仕来りの筋と言ったものがあると思います。これをボンヌさんがどのように解釈され、帯揚を選ばれるのか。ぶれるとしたら何処までが許容範囲なのか。それはご自身でご判断ください。
 判断の原則としては、
  1.独りよがりに成らない
  2.他人に不快感を与えない
 以上がゆうきくんの答えです。ゆうきくんが良い悪いを裁定できる立場にはありませんから。

 ありがとうございます。
  「独りよがりに成らない」 大切な事ですね。 とても勉強になります。
まだ少し時間がありますので、 ベストに出会えなかったときの対応も視野に入れつつ、 諦めずちょこちょこ探したいと思います。

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