340.正絹帯、化繊おびの見分け方    
  こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいてます。アメリカ在住のRudyと申します。 先日、ネットのリサイクルきもの屋で、高級西陣織正絹しゃれ袋帯を購入したのですが、どうも見た目、触った感覚では、正絹ではなく、化繊に見受けられます。
  この袋帯は、とても珍しい青緑の全通帯で、片端の篝目の辺りに「職人かたぎ」という名が織り込まれています。さすがにここにURLをはったらまずいでしょうね。 購入した先のきもの屋に問い合わせたところ、西陣織のマークはないが、30年着物を扱った経験のあるものが、触って、西陣織の正絹だと判断したということです。
  そこで、質問なのですが、化繊の帯にも帯の名等、例えば今回の場合「職人かたぎ」、織りいれたりすることはあるのでしょうか。帯の価格が、2万円以上だったので、悶々としています。 ゆうきくんの、ご意見をいただけますでしょうか。
 遠いところからのご閲覧ありがとうございます。 アメリカでのきもの姿、どんな場所でどのように着ているのでしょうか。周囲の人たちの反応は?・・・興味のあるところです。
 さて、私の店で化繊のきものや帯はほとんどあつかっておりませんので具体的お答えはできませんが、私の知る限り、私の考えで答えさせていただきます。
 化繊と正絹は手触りが違いますので、経験のある人でしたらおおよそ分かると思います。
  しかし、最近は正絹と見まがうような商品もあります。私も「あれ正絹かな?」と思えるようなものに出会ったことも何回もあります。証紙見て「ああ化繊か」と思ったこともあります。
 化繊かどうかは糸を燃やして見れば分かります。化繊は融けるように燃えて固まります。
  「職人かたぎ」についてですが、呉服一般に次のようなことが言えます。
  正絹であれ化繊であれ、またその他の繊維でも織物に織柄や文字を織り込むことは可能です。商品名や柄名を織り込んだりするのですが、そこには「職人」「手織り」「手描き」「別織」などの言葉がよく登場します。それらは現代の大量生産に慣れた人達には大変耳障りの良い言葉です。
  また、「○○大島」や「○○結城」など、目の引く名称が織り込まれていたりしますが、それらは商品の本質を表していない事が多いと思ってください。
 化繊の商品に「正絹」と織り込むのは法的に問題があると思いますが、商標を侵害しない限り上記のような表示は違法とはならないようです。「職人かたぎ」という織込が、職人による手織りを担保する者ではありませんし、まして正絹を意味するものでもありません。
 織屋では「より魅力的な商品名を」と名称を考えますので、それは決して悪意ではないのですが、消費者がそれに振り回される結果とならないようにと思います。
 表記の商品が化繊かどうかは分かりません。現物を見せられる方で詳しい方がおられたらご相談なさってはいかがでしょうか。

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