345. 留め袖 柄    
 甥の結婚式が11月下旬にあります。 結婚した時に作ってもらった留め袖の柄が、<牡丹>だったのですが(袷比翼仕立て)おかしくないでしょうか? どうぞアドバイスの程よろしくお願いいたします。
 「牡丹柄の留袖が11月には相応しくないのでは?」と言うご質問でしょうか。
  日本のきものは季節感を大切にします、とはよく言われるところです。確かにきものは季節感を大切にします。花の柄はその花が咲く季節、または季節を先取りして 着用されます。
 牡丹は早いところでは四月から咲くのでしょうか。遅いところでは七月頃とも聞きます。季節の定義から言えば、三月頃から着るのが常道でしょうか。そうするとその留袖は袷ですから、着られるのは3〜5月ぐらいになってしまいます。
 さて、花の季節ときものとの関係ですが、確かに上記のような仕来りはあります。しかし、いくつかの花には別の仕来りがあるように思えます。
 牡丹は百花の王とか富の象徴とも言われています。もともと牡丹は中国から伝わったもので、中国では牡丹は愛玩されていましたので、中国を先生としていた日本では中国から入ってきた牡丹には特別の意味があったかもしれません。
 百花の王と百獣の王を組み合わせた柄が「唐獅子牡丹」です。
 花には季節的な意味が伴いますが、それとは別に幾つかの花には象徴的な意味が込められていると思います。日本を象徴する桜、吉祥文としての梅、高貴な文様として桐や菊など。
 牡丹にも特別な花としての意味があるように思えます。そのように捉えるかどうかは、人それぞれに掛かっていますが、その留袖の作者は3〜5月しか着れない留袖として創ったとは思えません。
 ゆうきくんさん お返事ありがとうございました。
 大変参考にも勉強にもなりました。 せっかく母が作っておいてくれたものでもあるので、堂々(!?)と着て行きます。 またご相談したいことがあった時には、よろしくお願いいたしますネ。

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