356.総絞りの着物について   
 またお世話になります。
  過去の質問を読ませていただきましたら「絞りの着物は普段着」とありました。 わたくし知らずに縫い紋を付けてしまいました。 しかも子供の卒業式、お寺参りに着てしまいました。(恥ずかしい)
  紫色の総鹿の子絞りに藤色の縫いなのであまり目立たないのですが、やはり取った方が良いですか? またそれは綺麗に取れるものなのでしょうか?
  しかし呉服屋さんもご存知ないのか、何もおっしゃらなくて・・・ とても残念です。
 絞りの歴史は古く、天平の三纈と呼ばれる最も古い染色法の一つです。
 辻が花も絞りですが、当時の絞り染は染色の目的の為に絞ったもので、染色した後は延ばして、いわゆる絞りの風合いを消していました。
 絞りの風合いを楽しむようになったのは何時からかは分かりませんが、有松・鳴海あたりで始まったのかもしれません。
 着物には普段着と晴れ着があります。はっきりと二つに分類されるものでは有りませんが、二つの方向性があります。何がそれを決定するのかと言えば、材質や柄付け、紋など沢山の要素からなっています。
 多くのきものを見ていると日本人には次のような感覚があるようです。
 それは、
  「光沢のあるものは晴、そうでないものは假(普段着)」
 鬼ちりめんよりも綸子が晴れ着に多く使われます。羽二重は晴れ着で紬は普段着です。金銀箔使った佐賀錦は儀式用に締められます。絞りもこれと同じ法則のようです。
 しかし、絞りの訪問着もありますし、振袖もあります。絞りの振袖に金糸銀糸、金箔銀箔を載せた物もあります。私は、絞りに金銀は余り感心しないのですが、もう長いこと着られています。
 絞りの着物に縫い紋をしてはならないと言う規則事ありません。また、どのようなきもの(無地なのか訪問着なのかなど)かも分かりませんので、「即縫い紋を解くべし」と言う結論は出せません。
「私なら絞りに縫い紋はお勧めしなかったでしょう」
という事しか申し上げられません。
 縫い紋を解くのは腕の良い悉皆屋さんならきれいに解いてくれます。ただ、縫い紋の状態もあるので、解く前にきれいに解けるかどうか相談してからの方が良いでしょう。
 詳しく説明くださり有難うございました。 少し安心しました。
  着物は細かい鹿の子の総絞りで、たもと・裾にいくほど少しですが色が濃くなっています。 縫い紋は同系色なのであまり目立ちませんし、取らずにおきます。 時と場所を考え、お正月や稽古初め(三味線・茶道)の時に着ることにします。
  この度はたいへん勉強になりました。 また判らない事や不安な事がありましたら質問させてください。 この度は有難うございました。
 本日着物専門のクリーニング屋に参りました折、紋の話をしましたら
  「話にならん。取ってあげるから持っておいで」
と言われました。
  その方は80歳位の男性ですが「近頃の呉服屋は・・・」と憤っておられました。 それ位恥ずかしい事なのですね。 早々に取っていただく事に致しました。
 ゆうきさん、着物大好き○歳さん、今晩は。 突然で申し訳ありません。
  実は母(80代半ばなのですが)から、絞りは礼装には ならないと言われていました。 私の世代でも着物に馴染みのある人は、殆どいない 時代です。 今では更紗柄も絞りもお洒落着で、礼装には着ない ものとネットの掲示板などで書いた所で、聞き(読み?) 流されてしまうのは仕方無いのだなと、思っています。 失礼しました。

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