358.肩幅と袖幅について   
  以前、和裁を習っていたときの先生から(有名デパート呉服部で長年仕立てをされていました)は、肩幅と袖幅は裄丈を半々に割りふると教わりました。でも、和裁の本をみていると、肩幅より袖幅を1、2センチ多くとるとしるされています。どちらが正しいのでしょうか。
  それとも両方の考え方があるのでしょうか。 また、肩幅より袖幅を1,2センチ多くとる理由は? 以上よろしくお願いします。
 仕立ての規則については私よりも仕立てのプロにご相談されたほうがはっきりすると思いますが、次のような事は言えると思います。
  裄は肩幅+袖幅です。袖も身頃も同じ反物で仕立てますので生地の幅は一緒です。 裄の並幅は1尺6寸5分です。 半分に振り分けたとすれば8寸2分5厘 並の後ろ幅(7寸5分)と肩幅の差は7分5厘 現在の反物幅は1尺〜9寸5分 無理なく採る事ができます。
  しかし、近年裄を長く採る人が増えてきました。 後ろ幅が並で裄の長い人の場合、肩幅が広くなっただけその差が大きくなります。 その差が大きくなると様々な弊害が出てきます。
  したがって裄が長い場合は袖幅で吸収する方がよい場合があります。 もっとも、きものの寸法はその人が一番気易いように仕立てるのが大原則ですので、実際の仕立てではルールがあるとしても着る人に合わせるのが本当だと思います。

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