370.袋帯の両端の縫い目   
 帯の両端の閉じが途中までしか縫っていなくて、そこから両手が突っ込める状態になっています。ほじけているのではなく千鳥縫いのようになっていて途中できちんと縫い止めてあります。たくさんの織糸が直に手で触れます。
  ショッピングセンターの中の着物屋さんに聞くと普通は織糸を切って糸の始末をして両端はきちんと閉じるものだと言われました。そしてそれは仕立てが悪い証拠のように言われました が喪服の帯以外の袋帯は全部そのようになっているのです。婚家に恥ずかしいから 新調したほうがいいですよと言われましたがどうなんでしょうか?
 袋帯は通常芯を入れて両側をかがり、両端を縫い塞ぐのが普通です。柔らかい帯を好む方の中には芯を入れずに仕立てる場合もあります。
  文章からは、芯を入れずに仕立てて、両端の縫いが甘いように思えます。現物を見なければはっきりとしたことは言えませんが、仕立てが悪いのはその通りのように思えます。
  しかし、着物屋さんの「織糸を切って・・・」もちょっと疑問です。帯の裏側の糸を切って整理することはありますが、それは綴れやすくい系統の帯です。 「たくさんの織糸が直に手で触れる」との事ですが、綴れやすくいではそういうことはないと思います。唐織系統の帯ではないかと思います。唐織の場合、裏を通る意図を切ってしまえば、糸は抜けてしまいます。 また、新調する必要はないと思います。問題があるとしたら仕立の悪さのようです。再度仕立てさえすれば何も問題はありません。「新調したほうが良い」という気持ちが分かりません。 信用できる呉服屋さんにご相談なさってはいかがでしょうか

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