371.アンティーク帯を楽しみたいのですが・・・   
 はじめまして。着物を普段から楽しみたいとコツコツ頑張っているアラフォーの主婦です。知れば知るほど奥の深い世界なので、色々チャレンジしようと思う反面、その都度これでいいのかと迷っております。
  実は私は背が高く(172センチ)裄も長く(71センチ)身幅もそれなりに(極秘・笑)あるので、周囲から『反物を探すことからして大変でしょ』といわれます。・・・毎度大変です。(笑) そんな私にアンティーク着物は最初から無理だと思っていたのですが、最近になって帯だけでも楽しめないかと考えるようになりました。
  しかし昔の帯や着物は今以上に格を重視して作られていたと聞きます。 私がつい目がいくのは豪華な刺繍が施された、おそらく名家の若いお嬢さんが着けたのであろうと推測される丸帯や昼夜帯です。それらを名古屋帯の作り帯に仕立て直して着用したいと考えています。 そこで質問です。
 1.現代着物にアンティーク帯(しかも元々若い人がつけた豪華な刺繍の物)の組み合わせは変?
  2.もし↑のような組み合わせをするなら、どんな種類の着物ならOK? (例えば大島紬は×、江戸小紋なら○、色無地なら◎など) また、どんなシーンならOK?
 3.若い人なら兎も角、ある程度落ち着いた年齢の女性がアンティーク(しかも年齢相応ではなく元々若いご令嬢が着けたような)帯をつけるのはやはり着物の常識からみておかしい?
 色々チャレンジしてみたいけど、常識から逸脱してしまい、傍からみて見苦しい、或は不快だと感じられてしまうのも自分の年齢からしてどうかと考えてお尋ねしました。 (なんとも妙な質問で、すいません) 因みに私は風通お召(一色で少々の光沢と細かい地紋のある物)に合わせようと思っています。友人とホテルやレストランでの食事会や観劇によく着物を着て出かけます。
 「アンティーク」というのは「昔の」と言う意味と捉えます。 ご質問は、「新しい着物に昔の帯を締めても良いのか」という事だと思います。
  きものは洋服と違って流行がありません。ないわけではないのですが、洋服のように「流行おくれ」というのはありません。流行でないきものを着てもなんら差し支えありません。
  きものは昔から「若向き」「地味向き」などがはっきりしていました。柄の大きさや色といった要素が地味派手を決めていました。そういった伝統的な着物であれば、古い新しいは関係なく、若向きには若向きの帯を、地味向きには地味向きの帯を合わせれば大概あわせることが出来ます。
  あとはセンスの問題で、そうずれた組み合わせにはなりません。
  しかしながら、最近のきものの色柄の中には伝統とはかけ離れたものがあります。それらのきものに伝統の古い帯を合わせるのは無理が生ずる場合があります。 結論から言えば、伝統的なきものであれば古い帯を締めても問題はありません。
  もう一つ考えるべきことは格の違いです。「豪華な刺繍の丸帯」は最高のフォーマルです。お召しにあわせられるかといえば、それは疑問です。 アンティーク(昔の着物・帯)と言えども現代のそれと少しも変わりません。現代のきもの帯を合わせる感覚であわせてください。
 丁寧で詳しいご回答を有難うございました。
  意匠性の高い丸帯(アイボリーの繻子地に”道成寺”がテーマと思われる鼓と桜、二匹の蝶、白拍子の烏帽子の刺繍)だったので、色と雰囲気が合えば。。。などと軽く考えてしまいました。名古屋帯に仕立て直したからといって帯自体の格が下がる(?)訳ではないのですね。
  昔の着物は今以上に難しいので、色々と勉強したいと思います。

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