388.紋付能登上布の件   
 はじめまして、いつも感心して拝見させて頂いております。
 今日は麻のお着物なのですが、紋が入っているといったいつ着ていいのかわからない、お着物についてお伺いしたいです。
  古いもので能登上布の紺地無地です。染め抜きの一つ紋が入っています。衿がバチ衿なので少しカジュアルな感じもするのですが、紋が入っているため普段には着にくいです。
  でも麻のお着物はフォーマルは無理かなぁと悩んでいます。昔はどうだったのか、現在のその着物の格等教えて頂けますでしょうか。 よろしくお願いします。
 「麻の紺無地」「一つ紋」「バチ衿」 それは男物ではないですよね・・・。 とりあえず確認まで。
 女性用です。
 男性の場合、麻で紋付を作ることがあります。バチ襟とのことでしたので男物かとも思いました。 古いものと言うことですが、いつごろのものでしょうか。
  最近は麻で女物の紋付は作りませんが、昔は作ったようです。私の知る限りでは、昭和に入ってからはないようです。明治または大正初期の頃は女性の麻紋付はあったと聞いています。
  その頃のものでしたら、体格の関係で寸法も小さいのではないでしょうか。 また、昔は裄を短く取りましたのでなおさらかと思います。 現代でも紋付は紋付ですので、カジュアルではお召しになれません。 フォーマルの着物としては着られますが、保存状態等も考慮して判断されてはいかがでしょうか。
 こんばんは、お忙しい中お返事ありがとうございました。
  実は状態も良く、サイズも丁度なので何とかならないものかと思いお伺いした次第です。 実は麻の紺地無地で染め抜き一つ紋とかなり地味なのでお茶事くらいかと思い少々調べてみましたら、京都の盛夏の茶事で朝露の残る早朝に行われる朝茶では麻の着物を着用するそうです。 現在は盛夏のお茶席が少なくなっていたりとか朝茶以外にも装えるといった理由からか絽のお着物でも良いらしいのですが。(京都人ですが知りませんでした。すみません。)
  麻を染め下地にした着物、ならばこのお着物もそれようかな、というかそれにしか着れないと思いました。多少の古さは感じますが軽くて涼しげで何とか出番を作ってあげたいです。 おそらく出番が少なかったためきれいなままだったのかなと。
  ややこしい話ですみませんでした。 今回あらためて、着物は相手があるというか、社会的な面を感じました。 めんどうをおかけしました。残暑厳しい折、お体ご自愛下さい。ありがとうございました。

|戻る|