402.袖丈について    
  こんにちは。 着付けを習い始めて約1年の50代です。 袖丈について教えてください。
  私の着物は30年前に実母が揃えてくれました。 小紋・訪問着・付け下げ等は袖丈が52センチあります。(紬類は49cmです) その後自分で誂えた(付け下げ、留袖)のも長襦袢に合わせ同じく52cmで作りました。(身長は162cm 裄は66cmです)
  着付けの先生から、袖丈を直したほうがよい、と言われています。 「49cmが普通だから、」と。 「50代でそんなに長いとねぇーー・・・」と言われます。
  袖丈は身長に関係なく49cmと決まりがあるのですか? 身長の3分の1が基準、礼装は長め・・とも聞いた事があるのですが。 教えてください。
 きものの袖丈に関するおおよその決まりは、 「晴れ着は長く、普段着は短い」「若い人は長く、お年の方は短い」 具体的にきものの袖丈をいくらにするかについての決まりはありません。
  きものを計る物差しは「メートル尺」「鯨尺」「曲尺」の三つがあります。それぞれの呉服屋さんでは、そのいずれかを標準としていますが、どの物差しにも対応できるはずです。 ちなみに、私の店では鯨尺を標準にしています。
  50代の方の袖丈は、と言えば、晴れ着は1尺4寸、普段着は1尺3寸を標準としています 1尺4寸と言うのはメートル尺で言えば53cm、1尺3寸は49cmです。 この基準から言えば、小紋・訪問着・付け下げが52cmと言うのはおかしくありません。49cmでもおかしくはありませんが、私なら52cmを薦めます。
  絶対的な決まりはありませんので、49cmで悪いと言うことではありません。 袖丈についての解答は上記のようですが、ご質問の内容にもっと気になることがあります。
  その着付けの先生が何故52cmの袖丈を49cmに変えるように薦めたのが理解ができません。 50代の訪問着の袖丈が49cmが普通と言うことはありません。現に私共では1尺4寸を薦めています。
  上述したように着物では三つの物差しが使われています。どの物差しを使うかで1〜2cm程度の差が出てきます。例えば1尺3寸というのは正確に言えば49.20cm位です。曲尺で言えば1尺6寸3分になります。つまり1尺3寸程度の袖丈にしようと思えば、メートル尺を標準とする店では49cmまたは50cm、曲尺を標準とする店では1尺6寸または1尺6寸5分とするでしょう。したがって「○○が普通」と言うことはないのです。
  着付けの先生をはじめとして、着物の指導に当たる方の中には「自分が習ったことだけが絶対に正しい」という認識を持った人が多くなっているように思えます。本に書いてあることを鵜呑みにしている人が多いようです。
  メートル尺しか知らない着付けの先生が鯨尺で1尺3寸の袖を見て、 「この袖丈2mm長いわよ。いい加減な呉服屋さんですね。」と言いかねません。
  きものの全体像を知らない着付け師はじめ着物を指導する人が増えてくると、着物は益々面倒なものとなり、着物離れが進むような気がします
 丁寧なお返事、ありがとうございました。
  実は私自身も袖丈はこのままでよいのでは、、と思っています。 先生は以前から私の着物の袖丈を「う〜〜ん、直したほうが・・」とおっしゃいます。直すとなれば垂れもの全て、、となるのですが、それでも「普通は・・」と。
  ゆうきさんのお答えいただいたので、これから先生のお話はやんわりと流します(笑) 着付けを習い始めて何とか着られるようになり、色々な着物と帯の取り合わせを 勉強中です。
  着物、やっぱりいいですね〜〜 なるべく着る機会を作って「日本人」を楽しみます。 ありがとうございました。

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