340.帯つけ   
 私は着物が大好きで良く着て出かけます。特に訪問着の柄付けが好きなので格を落として小紋感覚で町着にして帯も変わり結びです。ですから帯つけのまま出かけます。コートや羽織は寒くなったら着ていました。ですがこの間帯つけでの外出はマナー違反だと。夏でも羽織らないといけないと聞きましたがそうなんですか?曾祖母(105歳)は聞いたことないと言ってくれましたが・・・ お忙しい所宜しくお願い致します。
 まず、きもののマナーについてですが、日本全国「これが正しい」というきもののマナーはありません。地方により、家により、様々なマナーがあります。その違いは全く異なるものではありませんが、細かいところでは自分とは違ったマナーがあると思ってください。
 マナーの論議が余りにも白熱していることを私は憂えてます。
 最近は「きもの検定」などというものができて、教科書をつくり、それに反するものはマナー違反だといわんばかりの風潮は日本の伝統に反するものと思います。それぞれの人々がそれまでに培ってきた風習を守り、それをお互いに尊重しながら日本の伝統を守ってゆくべきと思います。
 前置きが長くなりましたが、ひみこさんの場合、複雑な要素が絡んでいるようです。
 訪問着はあくまでも晴れ着ですので、それを街着で着た場合どのように他人が評価するかということがあります。訪問着は「絵羽」という柄付けの形式をとっていますので、街着として着られる小紋とは決定的に違います。
 訪問着を街着として着ることの是非にはここでは触れないとして、見る人が街着と捉えているのか、晴れ着として捉えているのかが問題になります。
 紬や小紋などの普段着の場合は街着として着る場合、羽織やコートを着ないこともありますし、「着なくてはならない」という決まりはないと思います。
 紬を着た女中さんが買い物に行くときに羽織やコートはよほど寒くなければ着ないでしょう。そういう意味で曽祖母様はそのようにおっしゃったのかもしれません。
 しかし、訪問着の外出となると事情は異なると思います。
 訪問着や留袖は晴れ着です。それらを羽織やコートなして外を歩くのに違和感を感じる人は多いでしょう。
 洋服の場合もパーティー用のドレスを着た時、コートなしで外を歩くのは少々違和感があると思います。
 そこには、晴れの場と暇の場との違いがあり、コートはその結界の役を果たします。
 訪問着であればマナー違反と感じる人もいるでしょう。自分は小紋感覚で着ているからといって小紋とみなされることはありません。
「格を落として小紋感覚で・・・」というのは、何か小紋に見えるような工夫をしていらっしゃるのでしょうか。
 とても丁寧にお答え頂きありがとうございます。
  着付けを全く習っていないので今のマナーなどはそんなに判らなくて祖母の見よう見まねで楽しく着ています。帯も下の方で結んでいますし・・・ お尋ねの件ですが帯の格を落としています。
  金糸銀糸のない物や祖母達の丸帯を結びます。 街着とは言ってもデパートに出かける時、レストランで食事、懐石料理や観劇です。
  お願いしている呉服やさんは何も言われなくて大丈夫ですよって。 再度お聞きしても良いですか?
  訪問着のこのように着てはいけませんか? 又今持っているのは絵羽の長羽織(黒ではないです)と花紋(1個)の無地の長羽織と絞りなどの祖母の長羽織と切りビロードの黒の道行きです。
  後必要な物はどのようなコートでしょうか? 夏物も単衣もほとんど訪問着です。小紋が柄柄してて苦手なので。縞とかの小紋は着ますので数枚はありますが大島も訪問着です。 お忙しい中お手数をおかけ致しますが宜しくお願い致します。

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