415.身幅は小さく、裄は長くしたい   
 こんばんは。 着物初心者なので、いつも参考にさせていただいています。
  呉服屋さんで、自分に合う寸法に仕立ててもらうにはどうしたらいいか、アドバイスをお願いします。
  着物にはまってから1年の間に、数枚のリサイクル着物を買い、 数枚をいくつかの呉服屋さんで新しく仕立てました。 自分のベスト寸法がまだわからないので、身長、バスト、ヒップを測ってもらい、 「裄は最大限長くしてほしい、でも体はどちらかというと痩せ形なので合うように仕立ててください」と伝えています。 ですが、一度も着やすい寸法に仕上がってきたことがありません。
  裄は長いもののその分胴の部分も幅がありすぎてたくさん折り返さなくてはならず、高い仕立て代を払ったのにと腹立たしくなります。 一枚だけ、遠方に住む祖母が呉服屋さんで仕立ててくれた浴衣は、裄は長いのに 胴が細身で着やすく、なぜだろうと比べてみたら、脇からウエストにかけて斜めに なるように仕立ててありました。 この浴衣を持ち込んで、このようにしてくださいと言えれば一番いいのですが、旅先で思わず購入してしまうこともありますし、反物を持ち帰って馴染みの呉服屋さんに…と思っても、まだ信頼できるお店が見つかっていないので、それも難しく… 長くなって申し訳ありません。 つまり、脇からウエストにかけて斜めに仕立てる方法には、名前があるのかが知りたいです。 もしあれば、「**仕立てでお願いします」と間違いなく伝えられると思うのですが… もしないなら、どのように伝えたらいいでしょうか。
  裄と身幅に加えて、肩幅の寸法も指定されたらどうでしょうか?
 肩幅、袖幅はめいっぱい出さざるを得ないので、自動的に決まってしまいます。 肩幅が大きく、身幅が小さければ、理論的にはどこかで斜めにしないと いけないと思うのですが、なぜかどこも身幅を合わせることをあきらめてしまうようなんです・・・
 寸法を伝える時に、身丈(身長)と腰囲(身幅)以外に 「前幅」・「抱き幅」・「肩幅」を伝えれば、ほぼ希望の寸法になるのではないでしょうか。
「前幅」は胸の辺り(正確には身八つ口の下辺り)で「抱き幅」になります。 「抱き幅」の標準は、「前幅」−4分(約2cm)だったと思います。 着物によって着にくいことがあるとすれば、「抱き幅」が違うのだと思います。 痩せている人の場合は「抱き幅」も狭いはずだと思いますし、逆にふくよかな人の場合や、痩せていても胸の大きい人の場合は(「前幅」=「抱き幅」)と同寸になると思います。
  対面で仕立てをお願いする場合は一目で体型もわかりますが、寸法書きだけで伝えるというのは難しいですものね。
 裄の問題は度々頂戴します。 とりあえず、「きもの講座6.きものの寸法について」をお読みください。
  後身幅と肩幅は直結しています。裄を長くとる場合は袖幅、または肩幅を伸ばすことになります。
  ななこんさんの場合は「裄を最大限・・・」と云う事ですから、袖幅・肩幅共にいっぱいに採ることになるのでしょう。 細身ということですので、後身幅を七寸五分(並寸)とすると、肩幅は九寸、反物によってはそれ以上採ることになります。 後身幅と肩幅の差(一寸五分以上)を吸収しなければなりません。 後身幅と肩幅の差は大きくない方が色々な意味で良いのですが、「裄を最大限・・・」と云うことでしたら仕方がないでしょう。
  後身幅と肩幅の差は、通常身八つの処から肩にかけて斜めに縫って吸収します。しかし、そのゆかたは、後身幅と肩幅の差が大きい為にウエストから肩幅までで吸収したものと思います。
  どのような仕立なのか現物を見なければ分りませんが、「裄」「肩幅」「後幅」をお知らせください。 抱き幅は狭くするのは難しいと思います。肩幅を広く取れば抱き幅も広くなります。微妙な仕立になると私も分かりませんが、細身ということですので、前身幅は並寸に近いと思います。身幅が広ければ抱き幅を狭くする余地はありますが、並寸の場合それ以上抱き幅を狭くとれるのかどうか疑問です。
  きものの寸法は微妙です。全く同じ体形の人でも着方によって、好みによって寸法が違ってくるのは良くあることです。 きものの仕立、特に特殊な体形、特殊な好みの場合は、着易いきものを持ち込んで「この通り」と云うのが一番です。この場合、「○○仕立」と云う一言でかたずけられるものではありません。
  やはり、信頼できる呉服屋さん、または信頼できる仕立屋さんを見つける事が良いかと思います。

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