435.略礼装   
 初めまして山本ツカサと言います。 お召しについて色々と調べていたところ、こちらのHPに行き当たりましたので質問させて頂きます。
  私は『普段着』として着物を愛用しています。(紬やウール、木綿、ポリ等) 来年の2月に高校の友人の結婚式があり、その際に出来れば着物で来て欲しいと言われました。 私の中では結婚式等に行くのであれば『お召し(縮緬のようなシボのあるもの)』に一つ紋で・・・と思っていたのですが、たまたま寄った呉服屋さんでお召しを見せていただいた所、紬でした。紬に家紋???となって混乱しています。
  そもそも、男の着物での略礼装は、一体どういった物なのでしょうか? また、お召しを誂える際の注意点などありましたら、教えて頂けると幸いです。 私としては羽織に一つ紋を入れようと思っているのですが・・・
 「御召」と「紬」は全く別物です。糸が違いますので、その成因からして違います。しかし、呉服用語はまことに曖昧な使い方をします。私が問屋にいた時も先輩社員の中で、「紬」の事を「御召」と言う人がいました。(その人は部長でした。)
  男性の正装は、第一が黒紋付(黒羽二重)、第二が御召です。 黒紋付はほとんど着ることがありません。私も黒紋付を着たのは、私の結婚式と只一回の仲人をした時だけです。 御召の紋付は度々着ます。年間を通して結婚式、葬式、その他の行事で十数回は着ています。
  御召の長着には紋は付けずに、羽織に一つ紋付けます。男子の正装は羽織着用が原則ですので、一般人は羽織だけに紋を付ければ十分です。 ちなみに芸人等は羽織を着用しない場合がありますので、長着に紋をつける場合があります。
  「紬に紋」の話ですが、紬地を紋付にする場合もあります。 普段着と正装の生地の違いですが、穿った言い方をすれば「光沢のある生地」が正装用といえます。反対に「デコボコした生地」が普段着です。 それがどの程度かというのは主観のなせる業です。 牛首紬のように光沢のある生地を紋付にする場合もあります。
  絣の紬に紋は入れませんが、無地の紬に紋を入れる場合もあります。もちろん黒紋付と紬の紋付では用途が違いますので使い分けしなければなりません。
  きもののルールはそれ程厳格に決まっているものでは有りません。余り周りの言に振り回されずに判断されたらと思います。

|戻る|