461.姪の結婚式は色留袖?   
 はじめまして。的確かつ納得のアドバイスに惹かれ、もやもやしていることをお聞きします。
  今月、姪の結婚式に出席します。訪問着を着るつもりでいたところ、妹が「叔母さんが訪問着ではだめでしょう。色留袖でしょう(私は独身です)。」「嫁ぎ先の親族の手前もあるし…」と譲りません。留袖がもっともフォーマルで格式が高い着物であることは分かりますが、訪問着でも問題ない範囲と勝手に解釈しています。ゆうきくんはどう思われますか。
 叔母さんの立場で結婚式に出席されるとのことです。 本来でしたら黒留袖を着るところでしょう。 しかし、最近は黒留袖はあまり着られなくなってしまいました。
  黒留袖でも失礼はない、というように変わってきているように思えます。 黒留袖に代わって着る着物は、色留袖か訪問着、場合によっては付け下げでしょう。色無地も結婚式に出てもおかしくはありませんが、ご親族という立場を考えれば色無地は好ましくないかもしれません。
  さて、妹さんが色留袖を薦める理由ですが、いくつかあると思います。 本来黒留袖を着るべきところですが、お姉さまが独身ということを考えて色留袖を薦めたのかもしれません。 また、紋の付いた着物をと考えたのかもしれません。 そして、「嫁ぎ先の親族の手前もあるし…」という妹さんの言葉を良く考える必要があります。 単にプライドの意味でおっしゃったのかもしれませんが、それ以上の深い意味があるかもしれません。
  結婚式で何を着たら良いかという質問は良く頂戴します。 これは、決まったルールがあるわけではありません。決まったルールがない、と言うのは、「全国共通の」と言う意味です。 きもののしきたりは地方によっても違いますし、家によっても違います。そのことを頭に入れておく必要があります。
  結婚式は違ったしきたりの家同士のセレモニーと考えてください。昔のように近隣の人同士が結婚するとは限らず、遠い地方の人と結婚するケースが多くなっていますのでなおさらです。
  また、結婚式の形態も様々です。昔のように厳かに行う結婚式ばかりではなくなってきました。 結婚式に限らず、衣装を決める場合に最も考えなければならないことは、その場の雰囲気を盛り立てるような衣装、結婚式では新郎新婦を祝福し、両家の長い付き合いを確かめるような衣装が相応しいと言えます。 できれば両家で事前に衣装についても話し合いをするべきです。昔はこれを仲人が取り持ちましたが、現在仲人はいなくなっているので両家の意思の疎通が巧く行かずにトラブルになるケースも聞いています。
  新郎側が「平伏」を真に受けて普段着同然の衣装、新婦側は黒留袖はじめフォーマルで出席となれば雰囲気はどのようになるでしょうか。
  妹さんの「嫁ぎ先の親族の手前もあるし…」と言う言葉がどこまで含んでいるのかは分かりません。 妹さんと良く話し合ってみる必要があるのではないでしょうか。

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