462.着物生地の種類判別   
 紬ですと言われていただいた着物があります。
 私は、大島以外は紬というのは紡いだ糸を先染めにして織るもので 糸には節があるものだと思っていたのですが、この着物には節が見あたりません。
  柔らかい、固い、などは、糸の太さや質、洗った回数などにも関連しそうなので、 こういうことが判断基準になるのかわかりませんが、手持ちの着物で比べると、 お召しや節が見られる紬の着物よりも、手触りが柔らかいように思います。 がさがさした感じ、シャリ感はなく、どちらかというとしなっとしていると思います。 でも、地紋のある色無地のような光沢はなく、それよりはコシがあります。 柄部分の糸の色が地色の黒ではなく、黒に近いグレーで、 部分的に地色よりも暗い黒も見られるので、先染めで柄を織りだしているように思えます。 クローズアップの写真はこちらです。 bit.ly/rRk3ZP
  この着物の生地の名称(紬とかお召しとか)、格としてどのくらいの幅で着られるものか お教え願えませんでしょうか。 また生地がどういうものなのか、見て、触って 判断するポイントも併せてご説明いただければ幸いです。
  いつもありがとうございます。よろしくお願いします。
 現物を見なければよく分かりませんが、画像で見たところ「桐生の縫い取りお召し」のようにも思えます。一頃ずいぶん着られたようですが、最近は見かけなくなってしまいました。先染めの紋織りお召しと思えばよいでしょう。
  織柄ですので基本的にはカジュアルですが、金糸を使ったものもあり紬などよりは格上で着られることもあったと思います。大島と小紋の間ぐらいに考えてはいかがでしょうか。 お召しは紬とは本質的には違うものですが、着物の用語はまことにあいまいな使い方をします。 本来紬糸を使って織った物が紬ですが、お召しも含んで紬と呼ぶ人もおります。 私が昔勤めていた問屋の上司は、紬のことを「お召し」と呼んでいました。それで結構話が通じるのですから着物用語は実に日本的です。 着物の名称・呼称について厳密に突き詰めてゆくとまことにおかしいことが多々あるのが着物用語です。
ご回答、誠にありがとうございました。 やはりお召しの部類なのですね。 お召しでもいろいろあるものですね。 呉服業界の方同士でさえ、そこまで言葉の定義が曖昧ですと、 素人には頭がこんがらがってよくわからなくなります。。。 そんなことではコミュニケーションが難しくて困ると思うのですが、 そういう部分も含めてすごく勉強になりました

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