478.着物離れの原因?   
 初めまして、よろしくお願いします。 鹿児島在住で35歳の者です。ここ2ヶ月くらい躍起になって着物を調べています。 netで色々探している内に結城屋さんに辿り着き、休みの度にコラムを拝読させて頂き、とても参考になっています。
 私は3年程前にお茶を習い、最近になって先生よりお茶会のお手伝いをしてみないかと誘って頂いたのですが、着物とは無縁で一着も持っていなかったのでそこで着物が必要なのでこの機に買ってみてはどうか、と言われ何の知識も薄いままにデパートの一角にある呉服屋さんに行ってみました。
  先生からは紋付の色無地がお勧めだと言われて行ったのですが、結局呉服屋さんで買ったのは紋付なしの付下げ訪問着で落ち着いてしまいました。 後日尋ねたら、それでも良いでしょうとの事で安心しました。 ここまでは良かったのですが、これから先が問題でした。
  私自身が着物が着れないと言う事です。 購入してから呉服屋さんに「着物が少し着れるくらいに少しアドバイスして頂けませんか?」と言うと 「私共のところでは着物の着付け教室までは行なってませんので、専門の先生にご相談下さいませんでしょうか」 と言われたので、いつも着物を着ているお茶の先生に着付けについてアドバイスをお願いすると、
「私では教えてあげられないから、着付けを専門に教えてくれるところに習いに行った方がいいわね」
との回答。 更に、姉弟子に尋ねても「私も3年着付け習いに行ってるけど、教えてあげられない」との事で、一人で着ていると言ってる割に本当は一人できれないのかな?と疑心暗鬼になっています。
  今は洋服が主流になってしまっているので着物が特殊になって来てはいますが、昔は着物が普段着だったので、恐らく誰でも当たり前に着れてただろうと思うのです。 それが、現代になってそんなにも難解な手順になってるとは思えないのですが… そんなに特化させたらもっと着物を着ない、着れない人が増えるだけな気がするのですが、やっぱり、気軽に着物を着ようとするのが間違いなのか?
  勿論、着付けの先生を中傷しようなどは思ってませんが、なんだか腑に落ちない流れでした。 呉服屋さんにお茶の先生だったら着物には専門家だと思うのですが… 勿論、振袖や婚礼衣装の着付けだったらまだ、わかるのですが。 お茶の席ではもう間に合わないので着物は美容院にお願いして着る事になりそうですが、 やはり、何年も何十年も着ても人に教える事が困難な程に着物は難しいのでしょうか?
 横から失礼します。
 昔の庶民の普段着としての着物は、おはしょりもないし、衣紋も抜かないし、帯も太鼓結びなんてしないし、今よりは少し簡単だったと思います。しかしそれよりなにより、私たちが日本語はぺらぺらだけれど英語は勉強しないと喋れないのと同じで、昔の人は子どもの頃から着物を着るのに慣れているし、着崩れない所作にも慣れていたと思います。
  今の着物でも、普段着と礼服は帯の種類も結び方も違うし、着物の生地(木綿の紬か絹の柔らかものか)でも着やすさが違うと思います。 なので、いきなり何の知識もないところから訪問着を、お茶会の間動き回っても着崩れない着方を「少しアドバイス」するのは大変かもと思いました。
  確かに呉服屋さんの対応はちょっと不親切かもとは思いますが、呉服屋さんの店員さんがどこまで着付けを勉強されているのか私は知りませんので何とも言えません。 あと、ちょっと話題が逸れるかもですが、着付けって、教えることを仕事にしている先生や、人に着付ける事自体でお金を得てらっしゃる方も大勢いますよね。 私はものをつくる職業に就いていますが、よく「あなた○○できるんでしょ。わたしにもお願い」「○○の作り方教えて」と言われます。それは私の飯のタネなんですが…タダでやれと…? 先生ももしかしたらそんなことが何度もあって嫌になってしまわれたのかも。
  最近はネット上にわかりやすい着付け動画もあったりしますし、めいみさんも、もし時間がおありでしたら普段着の着物から少しずつ慣れていかれてはどうでしょうか。
 返信ありがとうございます。 私もnetの動画で練習をしています。 多分、邪道だと思われるかもしれませんがポリエステル製の安い中古の着物で小物から着物帯を全部1万以内で揃えて練習中です。
  着た事もないのでまず間違いなく汚して引っ掻いて破いて裾を踏んだり色々するから家で部屋着で練習しています。 (もう、既に袖を引っ掛けて醤油をこぼして汚してしまったところも^^;) 小紋や訪問着などは恐らくは着る手順や着方自体はちょっとした違いはあったにせよ同じ着方で帯の結び方も同じ様な気がしました。 婚礼衣装や振袖の帯は特殊でありましたが、礼服もそこまで違いがある様には見えなかったけど、大幅に違うものなのかな…?と勉強中です。 まだ、慣れないので帯は尻尾になったりしますが、何とか手順的な形としては着れる感じなのであとはコツを掴んで着崩れしない着方にしていくだけな感じです。
  洋服からすると確かに手順としては複雑ですが、 教室にいかないといけない程に特化したものか?とも疑問に思います。 例えるなら料理教室がその例に思います。 炊事をされていたら味噌汁やご飯を炊く、カレーやシチュー、野菜炒めなどは誰でもできるので恐らく人に作り方を教える事が出来ると思います。
  それに対して料理教室を勧める人がいたらガッカリすると思うのです。 でも、カレーでもルーやスパイスから作る。難しい洋菓子等を作る。 お店を開いて誰かに商品として食べて貰うとなると普通では作れないので教室や学校、弟子なって通うと思うのです。 特に教室にお金を出すのが勿体無くて、通うのを渋っているのではなく… 普通に普段に着る程度ならちょっと習って多少おかしくても着て行ったら そのおかしな着方も直って来ると思うのです。 おかしかったら注意してこうすると良いと言う塩梅でいいと思うのです。
  着付け教室に何年も通ってまで普段着の着物を着こなせないのなら、 それは着物をもの凄く特化させてしまい、着物の着れない人が増えるだけの様な気がします。 それともか、そうやってお月謝をもらって食いつないでいくのもなのかとも勘ぐってしまいます。 動画を見ながら稽古はしてますが、教室にちゃんと通ってる人で何年掛かってもちゃんと着れないなら、長い道のりになりそうです。
 着付けの問題は、今の着物業界にとっても大きな問題です。 私の母は毎日着物を着ています。五分で着物を着ます。しかし、人の着付けはできませんし着付けを教えることも出来ません。 私の女房は、嫁に来たときは着物が着れず、一時間もかかっていたのが今は二十分で着ます。
  私の姪子は着付けの資格を採りました。 その姪子曰く、 「おばあちゃんの着方は本当じゃないんだよ。」 着物を着るということがだんだん不自然になってきたように思えます。 着付けを習った多くの方は、(叱られるかもしれませんが)自分の着方だけが正しいと思っているようです。
  衿芯がないので着付けができない、という着付け師に出会ったことがあります。 衿芯など代用品で出来るはずです。 袴が2センチ短くて着せられないという着付け師に出会ったことがあります。 男の袴は帯の位置で何とでもなるものです。
  「○○という着付け用具はありますか」と、店にやってくるお客様がいらっしゃいます。着付け用具は、着付け教室毎に様々なものが考案されています。 昔は着付け用具等ありませんでした。私の母も女房も着付け用具は一切使いません。 もっと着物を自然に着れないものでしょうか。
  女房は、お客様に頼まれると着付けを教えています。もちろん資格等ありません。 自然な着方を覚えたいというお客様と一緒になって着付けを練習しています。 着物の着付けは、もともと着付け教室も無く着付け用具もなく、なんとなく着れる人が着れない人に着方を教えていたのでしょう。 女房のような素人着付け師?でも、習ったお客様は結構着られるようになるようです。
  着付け教室やお茶の先生などでなく、何気なく着物を着ている人に教えていただいてはいかがでしょうか。 誰でも「私なんか教えられません」と言うかも知れませんが、自宅でお茶を飲みながら着付けの練習をするのも楽しいですよ。
 お久しぶりです。 独学で着物の着付けを始められたとの事、多分、今頃は背中や腹筋も少し鍛えられた感触があるのではないかと想像しております。 昭和40年代または1960年代のお母様方の多くはPTAの会合や参観日、学校行事などには必ず着物を着たものですね。 黒紋付や短めの羽織が流行ったのもその頃かと?
  それからは、着物着付け教室なるものが流行ったようで、私の家にも母が購入した帯を作ってから背負う形の帯枕が2つほど、他にも下着の類もありますが。 私などはコーリンベルトなど着付けには絶対の必需品と思い育ちました。 さらに、ゆうきくんが仰るように、あのプラスチック製襟芯は必ず使うものと信じ込み、夏物なるまで数本買ったのは、、、私です。 着付けは習うより、慣れです。
  特にお茶のお手伝いには立ったり座ったり、また、お茶碗を持って両手がふさがれるので、上前の裾を踏んでしまっても手を着いたりできません。 イス席であったら、草履をはいてバッサバッサと歩くことも避けなければなりませんし、回転して後に戻る際も脚捌きが問題になります。
  習うより、慣れ。。お茶のお稽古と同じです。 美容師さんに着付けしてもらって来る方で、茶席のお点前やお運び(大勢のお客様へお茶を運ぶ係り)の役目の人が困ったのは、すべてピッタリ、キッチリ着付けされてしまうこと。
*キッチリ襟元や帯を結ばれるため、扇子の出し入れ時に着物の刺繍糸を引っ掛けてしまった場合。同じく、懐紙や袱紗など入る余地も無く、ではお太鼓部分に入れましょう。。と先輩から言われても手がお太鼓まで回らないほどにピッタリと着付けされておりました。
*裾も腰辺りからピッタリと着付けされたため、立ち振る舞いに無理がかかり、何度か立ったり座ったりしている間にスカート状に広がってしまった場合。
*写真撮影の際に草履を履くか、和室かと問われ、「草履を履く」といったばかりに長めに着付けしてもらい、茶室での立ち振る舞いで、どうしても裾を踏むのですが、誰として、下前が下がった着付けを直せなかった。
*そして、白足袋で会場に来たうえ、替えの足袋を持たず来たので、汚れた足袋で和室に上がり、人前に出なければならなかった場合。 この辺は、着付けの方には教わることは無理と思います。
  普段からの着物を着た生活できっと間違いの無い、着物の振る舞いが出来ると思いますよ。

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