479.奈良上布について   
 奈良上布と書かれた和紙に包まれた着尺の反物があります。 反物の状態としては、巻いてあるものではなく、畳んで糸とじしてあります。 色は濃紺、良く見ると細い縞のように織られています。 触った感じは、麻に違いないと思うのですが…。
  宮古上布や越後上布というのは聞いたことがあるのですが、 奈良上布というものがあるのでしょうか? それとも織元が「奈良」さんなのでしょうか? 反物を包んでいる和紙がボロボロなのでかなり古いものだと思います。 反物自体はしっかりしているので、着物に仕立てようかとも思って いるのですが、仕立てるだけの価値のあるものなのか…。 ご存知でしたら、教えて下さい!
 奈良は、奈良晒という麻織物の産地です。 奈良晒は厚手の麻織物で、僧衣の下着や昔は裃にも使ったと聞いています。 一頃(江戸時代だと思います)奈良晒は奈良の一大産業だったと聞いています。
  我々が通常「奈良晒」と言っているのは、麻の白生地です。着尺や絣等は見たことがないのですが、織られていたのでしょう。 麻の生地を上布と言っていますので、着尺や絣を「奈良上布」と称して(正式な名称か分かりません。業者がそう名付けたのかもしれません。)市場に出したのかもしれません。
  奈良晒の産地ですから、奈良で織られた奈良上布という商品があってもおかしくはありません。 はっきりしたことは分かりません。
 詳しくありがとうございました。 とても参考になりました

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