484.結婚式の小紋   
 はじめまして。これまで着物に親しんでこなかったのですが、最近興味を持って着てみたいと思っている者です。過去の同様の質問へのお答えも拝見しましたが、この着物が結婚式に着ておかしくないものか、判断しかねております。
 いろいろ調べれば調べるほどわからなくなってきてしまいました... 結婚式は4月始めに式場のチャペルであり、新郎の親友の妻、兼大学の後輩として出席します。新婦さんとも友人です。 この着物は結婚式に着ても良いものでしょうか?
  母はおめでたい柄で華やかだし、袋帯を合わせれば大丈夫と言いますが... また、普通は小紋に伊達襟はしないと聞きましたが、結婚式の場合はしたほうが良いのでしょうか?
  この着物は亡くなった祖母が母に設えてくれた思い出の着物で、私も30代になり年齢的に難しくなっているので、最後に着てあげたいと思っています。お正月に何度か着たことがあるので、着丈などは大丈夫です。
  私は1ヶ月前に結婚しまして、結婚後初めて友人の結婚式に出席します。 また、この帯は適切でしょうか?
  留袖っぽい?というご意見もいただいたのですがよくわかりません。
  よろしくお願いいたします。
 着物拝見しました。 内地の紅型のように思えます。 形式から言えば小紋です。
 小紋はとても巾の広い着物です。 黒留袖であれば、価格や柄にかかわらずどれも同じ留袖で、着る場は同じです。 しかし、小紋は巾が広く極普段着の小紋から礼装(付け下げの一歩手前)の小紋まであります。
  「小紋」というのは柄付けを意味するもので、「留袖」や「訪問着」と言った格を決定付けるものではありません。 しかし小紋は絵羽柄よりは格が下になるのは否めません。
  この小紋は格の高い小紋です。振袖にも使われますが、絵羽ではない振袖の場合、このような大胆な柄付けが使われます。 結婚式に着て行ってよいか悪いかの判断は、私に決裁権があるわけではありません。私に限らず、ある人が「それは結婚式に来て行けます」と行ったとしても、結婚式場で、「あの人、結婚式であんな着物を着ている。」と陰口をたたく人がいるかもしれません。 そういったことが、今着物を着ることを躊躇させている原因のように思えます。
  着物にはしきたりがあります。しきたりを外れた着物を着ることは無作法とされます。結婚式に普段着の紬やウールを着る。葬式に訪問着を着る、などは的外れです。
  概ね古来のしきたりを守ることは、人とのコミュニケーションに必要なことです。しかし、それは決まりきったしきたりがあるわけではありません。 一番大切なのは、その着物を着る気持ちです。
  結婚式に出られる方は、新郎新婦を祝福する気持ちが一番大切です。ところがしきたりばかりに捉われて、人の目を気にする余り、着物を着ることを断念したり、心のこもらないものになったりしていることは残念なことです。
  私の好みで申し上げます。 この着物で結婚式に出てください。帯はどちらかというと写真[1]の方が良いように思えます。着物が大胆な柄ですので、帯はむしろ単色の方が良いかと思います。あとは帯締め帯揚げを工夫してください。 伊達衿はしても構いませんが、4月であれば伊達衿は暖かさを演出するものですので、御地が暖かい地方であれば、伊達衿なしのほうが季節に合うと思います。
  以上は、ゆうきくんの好みです。
 丁寧なお返事ありがとうございます。
  この着物は私の感覚だととても華やかで豪華なものなのに、これでも失礼なんだろうか?洋風のゲストハウスだから着物では浮いてしまうかな?など、いろいろ悩んでいたのですが、「気持ちが大切」というお言葉で、あまり固くならずに着て行こうと思いました。
  実は最初に他の着物掲示板で同じような質問をしたところ、「小紋は失礼!」といったお答えが多くありました。ですが中に何人かゆうきくんと同じようなお答えをいただいて、その中のお一人にこちらのHPをご紹介いただきました。私にはどちらが正しいのかわかりませんでしたが(今はどちらが正しいという線引きのできるものではないと理解できました)、ゆうきくんと同じようなお答えをいただいた方からは私のような者が着物を着ようとしていることを歓迎してくださるような、着物が好きなんだなあという感じが伝わってきて嬉しかったので、こちらにおじゃました。
  こちらのHPをたくさん読ませていただいて、今はますます着物に興味が出てきています。まだ着物って難しい!という感じですが、なじんできたら楽しめるかな?楽しみたいなと思っています。
  結婚式に行く前に着物のことでなんだかぐったりしてしまいましたが、これも着物道(?)の入り口と前向きに考えます! 祖母、叔母、母が着物好きで家に普通に着物があったのですが、いろいろ聞くとそれも恵まれたことなんだなあと思いました。
  母は「たくさんあるよ〜」と言っていましたが、そのたくさんを全部見たこともなかったんです。これを機に全部の着物を見てみて、母に着付けを教えてもらって普段にも着られるようになりたいと思います。母はお正月などプライベートな時は着付けてくれますが、結婚式などはプロに頼みなさいと言います。着付け教室に行こうかと思っていましたが、ゆうきくんの奥様のお話を読んで、まずは母に教えてもらおうと思いました。
  また道に迷ったら質問させていただきます。ありがとうございました! これからもHP楽しみにしていますね。
 たびたびすみません。ふと疑問に思ったことがあります。
  「結婚式に小紋はだめ」とおっしゃった方の中に、これは未婚者なら良いが既婚者だからだめとおっしゃった方がいました。未婚者と既婚者で袖の長さが違うというのはよく聞きますが、その他にも柄などにそういったしきたりがあるのでしょうか?本を読んでもよくわかりませんでした。
  年齢的に若すぎる、派手すぎるという感覚ならわかりますが、未婚、既婚ではっきり分けるなら若くして結婚された方はどうなるのかな?と思ったり。 私は洋服でも、年だからと明るい色を避けたりしないで、好きなもの似合うものを着たら良いと思うほうです。
  もちろん他人を不快にさせないように心がけてですが。着物も同じような感じで着られたら嬉しいなあと思いました。よろしくお願いします。
 未婚、既婚で柄付けに違いがあると言うのは聞いたことがありません。 ただ言える事は、既婚者は未婚者よりも地味な柄を着るということでしょう。 それも決まったルールではありませんが、日本人の常として(日本人だけではないと思います)嫁に行ったら余り目立たずにという気持ちが働くのでしょう。 しかし、そこに一線引くことは出来ません。 未婚者は自分をアピールしたいと思いますし、既婚者は男性にアピールするような服装は避けるかもしれません。未婚者と既婚者の気持ちが表されると言うことでしょう。

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