285.喪服に帯留めはつけてはいけないのですか?   
  はじめまして。以前から、わからないことがあるとこちらのHPにお邪魔して答えを得ておりました。いろいろなその節はとてもお世話になっていてありがとうございます。 (結城さんはご存じないかと思いますが、知らない所で私のようなお世話になっている人間も私以外にもたくさんいらっしゃると思います)
  今回の質問です。 義理の伯母や叔父がそろそろご臨終に近いので、お通夜には着物を着ていこうかと思っています。 ご臨終が近い義理の伯母と私の亡くなった祖母は昔、一緒に暮らしていましたが、結局、祖母が家を追い出された形になってしまい、遺品整理に行きましたら形見の品も結構なくなっていました。
  その義理の伯母のお通夜やお葬式に祖母の着物(白地に黒の鮫小紋)のハギレで作った帯留めを作ってあるのですが、それをしていって驚かせたい、という気持ちがあるのですが、そういう気持ちで帯留めをして行くものではない、とは思うものの、とりあえず、喪の礼装をして帯留めをつけてよいものでしょうか?
 確認しますが、「帯留」というのは3分紐に使うものですね。 「帯締」のことを「帯留」という方もいらっしゃいますので。生地で作った帯留というのは、生地で包んだものでしょうか。 そのように理解してお答えします。
 喪服には帯留をしないのが一般的だと思います。 しかし、黒の3分紐は見かけたことはありますので、帯留を使うことはあるかもしれません。 喪の服装は、和洋を問わず飾り気を排除したものになっているようです。そういう意味では帯留をはじめとした飾り物はつけないほうがよいかもしれません。
  今回の場合はどうでしょうか。
  その帯留は黒の鮫小紋とのことです。色物でしたら即だめですが、この場合はどのように考えたらよいのでしょうか。 故人あるいは縁のの遺品を身につけるのは許されると思います。それは故人に対する礼儀、逝く人を送る気持ちの現われだからです。 そういう意味でそれ程目立たないのであれば構わないと思います。
  ただし、気になることがあります。 「それをしていって驚かせたい、という気持ちがあるのですが、」 とのことですが、どういった事情なのでしょうか。 その辺の事情がよく分かりませんが、どんな人であれ故人は静かに見送るのが礼儀ではないでしょうか。
 ご丁寧で正確な回答、ありがとうございました。 「つけていって驚かせたい」というのは帯留めに使った生地は祖母の大事にしていた着物のハギレで、着物を親戚に盗まれたからなのです。
  誰も気づいていないと泥棒さんは思っているようですが、私は祖母の持っていた着物のハギレを全て持っているのでどんな着物がなくなっているのかわかるのです。 祖母が無くなる前に着物の始末をしとおかないと、と人様に差し上げた着物もあるようですが、問題の鮫小紋は祖母の死ぬ時まで大事にしていた鮫小紋だったので、正直、悔しくて (その着物が欲しいからではなく、祖母が大事にしていたのに・・・と思うと、誰にひと言もなく黙って持ち出したその人が許せないのです) それで、その疑いのある人達が集まると言えば、お葬式。その時につけていって驚いた人が犯人だ、と思ったわけですが、母に話しましたら、「もう忘れなさい」と諭されてしまいました。
  でも悔しくて・・・それで、まずは「帯留め」自体をつけていくことが失礼にあたらないかどうか、お聞きしました。 でも、結城さんのおっしゃるとおりですね。 どんなに腹立たしくても悔しくても故人とその関係者は静かに見送って、身守ったほうがよいのでしょうね・・・。 腹立たしさが消えるわけではありませんが、結城さんのお言葉で少し反省しました。 ありがたいお言葉、ありがとうございます。

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