486.長羽織の仕立てについて   
 はじめまして。 長羽織についてお尋ねしたいのですが、最近の羽織は丈の長い物が流行っていると勧められて自分の寸法で仕立てた所、裾の部分が左右に開いてしまい本当にこういう物なのかが分からず困っています。
 特に、右側がつれた様に斜めに捲れ上がるので、仕立てた所へ直しをお願いしてみたのですが、丈が長いので普通の羽織よりも裾が開くのは当たり前、そういう物だと言われてしまいました。しかし、決して安いものでは無かったので納得が行かず粘った所、先方は仕立て方は問題が無いと言い張っていて仕立て直しても変わらないので、気になるなら開いてしまう裾の部分を内側に入れ込んで縫い付けるしか方法が無いと言われました。
  そのやり方で直して貰ったところで本当に解決するのか、更に酷くなってしまう可能性もあるかも分からず迷っています。
  サイトなどを見ると、長羽織は普通の羽織と仕立て方が全く違うので熟練した縫子さんでも難しいと書いてあったりするので不安です。 雑誌のモデルさん達を見ると裾が開いたりはしていない様ですが写真では動いていないですし、流行っているという割には長羽織を着た人をあまり見掛けないので、一般的にどうなのか比べる事も出来ず、あるべき姿が分からないので言いくるめられてしまいそうです。
  せっかく作ったものですから納得して着られる様に、アドバイスを頂けると助かります。 宜しくお願い致します。
 返信遅くなりました。
 長羽織の裾が開くことはよくあります。あってはならないのですが、よく見かけます。
  原因は非常に微妙なものです。仕立師にも聞いてみました。 裾が開かないようにする仕立て方はありません。 長羽織を仕立てるときには、寸法や生地の種類(性質)を考慮したうえで仕立てします。紬の様な硬い生地と縮緬では違った仕立て方をしなければなりません。違った仕立方といっても、数字に表れるようなものではなく、手先のほんの微妙な仕立て方の違いが仕立ての良し悪しを決めます。これを職人技と言うのでしょう。
  裾が開くかどうかは、仕立ての間違いと言うことではなく、仕立ての技量の範囲内のことのようです。 当社の仕立師も、 「長羽織は気を使うので余りやりたくない。」 というのが本音のようでした。
 お返事ありがとうございました。 やはり、長羽織は難しいというのが一般的な意見の様ですね。 私の場合は更に身長に対して羽織の丈が長過ぎたらしく、それも原因のようでした。
 信頼出来る仕立て屋さんを見つける事が一番大事だと改めて痛感致しました。

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