487.通し裏について   
 透かしの横縞が入った「鉄紺」の、地模様のある無地の小紋を、いつも通り購入店でお任せしてお仕立てしてもらったら、通し裏も全く同じ「鉄紺」で、せっかくの透かしも活きてこず残念なのと、面白みに欠けるというか楽しくありません。そのはぎれに持っている生地を重ねてみたところ「茄子紺」や「青丹」などが比較的合うように思いました。
  伝統色の色見本で探してみたら「青緑」や「紫紺」などが粋かな・・・なんて想像で思ったのですが、いかがでしょうか?
  2軒ほど問い合わせてみましたが、共色か共薄が無難で、あとはお好みという回答でした。 濃い色が表地なので、とっても難しいと思います。また、通し裏で柄物なんかはないのでしょうか?合いそうな色があったら是非ご提案をお願いしたいと思います。宜しくお願い致します。
 すみません。見落として遅くなりました。
  「透かしの横縞が入った」と言うのは「絽」の事でしょうか?
  裏地が透けて見えるのですから、よほど薄い生地なのでしょう。 「鉄紺」の表地に合わせる裏地の色は何が良いのか、というご質問ですね。 きものの色の合わせ方は一通りではありませんし、着る人のセンスの問題だと思います。また、色は微妙ですので、言葉のうえでアドバイスできるほどのセンスは持ち合わせておりません。
  「共色か共薄」と言うのは、無難な合わせ方です。私が京都に居た時(まだ新入社員の頃です)、当時中国刺繍が入ってきたばかりで珍重されていました。仙頭刺繍の付け下げを小売店に収めるときに裏打ちをしてくるようにいわれました。私は、合う色を選んで裏打ちしてもらいましたが、小売屋さんに納めるとそこの主人は付け下げを広げるなり、「裏打ちは共色に決まっているだろう。」と言って、見ている前で裏打ちした布をビリビリと剥がされてしまいました。 そんなことを思い出しました。
  共色が無難であることは間違いありません。しかし、他の色を使うのはその人のセンスであり、その着物をよりよく見せることができます。 色のアドバイスはできませんが、是非自分にあった個性的で素敵な色をお選びください。

|戻る|