497.訪問着の柄について   
 20代中盤女性です。友人の結婚式用に縮緬素材のクリーム地にグレーのぼかし、松竹梅に菊や桔梗?柄の訪問着を誂えたのですが、後日知合いに小花ばかりで格の低い柄行きだし個性がなさすぎる、レンタル品のようだと酷評されてしまいました。
  呉服系百貨店のセール品で確かに安かったのですが、この柄行きでは結婚式には向かないでしょうか?
  10年くらいは着られるかと思い切って購入したのですが、安っぽいと言われ結婚式にきて行って良いのか悩んでいます。
 実物を見ずして安っぽく見えるかどうかは 判断できませんが、選んでる時点じゃなくて、 既にお誂えになったものに対して そんなことをおっしゃるお知り合いの方って、 すごいですね。。。
  専門的なおこたえは、ゆうき様がされると思いますが 取り急ぎ、着物好きの私見でも 何か参考になればと書かせていただきます。
  まず、高そうに見えて、実際に高い紬よりも、 仮にそれがポリの着物で、実際に安っぽかろうと 訪問着なら訪問着としての格があります。 というか、松竹梅だったら、おめでたい吉祥柄ですし、 菊だって四君子の一つですし、 私の感覚では、お誂えになった新品で サイズもばっちりな着物で行かれるだけで 申し分のないことかと思います。
  あと、着物だけではわかりません。帯、大事です。 袋帯で、金銀糸が入っていたり、古典柄、吉祥柄、豪華な感じなら 見た感じが全く違ってくるのではないでしょうか。 どの程度格式張った結婚式かによりますけど、 ルールとしての着物の格*(訪問着+格調高い袋帯)が合っていれば あとはトータルコーディネートですので、 ヘアメイクを華やかにすればステキな装いになるかと思います。
*未婚の方なら第一礼装は振り袖になります。 既婚の方ならそれは留め袖になりますが、黒留は親族が着るものなので ご友人としての出席なら、訪問着でいいと思います。 もしもどうしても格をあげたいなら、紋を入れることも考えられますが 入れちゃうと、格式張りすぎになって、 あとあと着られる範囲がせばまるので、私だったら入れません。
  とにかく、気分害されることなく、胸を張って お友だちの晴れの日を心からお祝いしてあげて下さい^^
 回答遅くなりました。
  きものの柄についての評価は、現物を見なければわかりませんし、主観も入りますのでお応えできかねます。ただし、文面から察して次のようなことは言えるのではないでしょうか。
  いつどこにどんな着物を着てゆくのか、着てゆくべきなのか(いわゆるTPO)については様々言われています。 何度も書いてきたことなのですが、TPOには、成文化された決まりはありません。 とりわけ「柄」については定性化できるものではありませんので、主観のみで評価することになります。
  「訪問着を着るべきか小紋を着るべきか」と言う議論は、議論の対象となる「訪問着」「小紋」の定義をはっきりさせさえすれば議論の対象ともなりえますが、「柄」については、どの柄からがフォーマルに相応しいかと言う線引きは出来ません。
  ご質問に正確にお応えできませんが、申し上げたいことは、今のきものを取り巻く環境は建設的な議論がなされていないと言うことです。 ほとんどの人は、自分が伝え聞いたことが絶対に正しいと信じて他人にものを言っています。
  お茶やお花に流派があるように、きものの着方も全国一様ではありません。 地方により、家により様々なきものの着方があります。 知らない人と会ったときに必要なのは、相手を理解することです。それと同じように自分が知らない着方をする人に対しては、まず理解することが必要です。 着物を選ぶ際に必要なことは、他人に不快感を与えないことです。そこから始めてどのような着物を着るべきかを考えていってはいかがでしょうか。
 

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