51.十三参りの着物   
 子供が十歳になります。七五三に仕立てた四ツ身ではもうゴマカシようにも小さく、とはいえ本裁ちにするには、まだ襟幅が大きすぎ、という状態です。 身長140cm足らずです。 呉服屋さんでは、七五三の次は成人式という雰囲気で、この中間にはどのようなものを誂えるものか分かりません。
 私自身の子供時代は七五三の着物を「本四ツ」という仕立てにして、成人式直前まで着ました。どこかの時点で肩上げや腰上げを外して本裁ちの形態になったのですが、これがいつのことなのか、さっぱり覚えていません。
  子供の七つのお祝いの着物は誂えずに、仕立て上がりを買ったのが運のツキ。 七つのお祝い着の四つ身では、丈だしがもう限界。 着物の仕立ての本を見ると、四つ身の次は本裁ち。四つ身は10歳迄の分しか寸法記載がない。
  そこに、いきつけの呉服屋から「そろそろ十三参りの着物を揃える時期では?」とのお誘い。数えか生まれで13歳のときに着物を誂えて何かをするようです。 (「お参り」が具体的行動ですが、何を祈ってのお参りなのかさっぱり不明) 着物の誂えパターンから考えると、生まれたときに一つ身を作る 。七五三の三つのお祝いに三つ身を作る。七五三の七つのお祝いに四つ身を作る。十三参りのお祝いに???を作る。成人式に本裁ちの振袖を作る。結婚式に留袖を作る という感じなのでしょうか?
  というわけで質問です。
  1)10歳(140cm位)の子供はどういう形態の着物(晴着)を着るのでしょうか?
  2)肩上げや腰上げはいつ頃取るものなのでしょうか?
  3)十三参りとは何でしょうか?どんな着物を誂えるのでしょうか?
  端的な質問としては「次の正月に何を着せたら良いのだろうか?」という話だったりします。
  よろしくお願いいたします。

 きものは古来日本人が日常に着ていた衣装ですので、生まれたばかりの赤ちゃんから、成人して年をとり腰の曲がったおばあさんでもきものを着ていました。
  優妃さんの仰る身長140cmの人が着れる着物は当然ございます。このあたり(山形)では「七九寸(しちくすん)」と呼んでいますが、「大四つ身」と称する地方もあるようです。 きものの名称は地方によって異なりますので様々な名称で呼ばれますが同じ物だと思います。
  十三参りのきものというのは正にそのものですが、十三参りというのは関西、とりわけ京都の風習のようで山形ではありません。
  さて、「七九寸」という名称は、前身幅が七寸(21.2cm)、後身幅が九寸(27.3cmいずれも曲尺で)という所からきているようです。曲で並寸がそれぞれ23cm,29cmですので、前後ともに2cm程度詰めた寸法のきものです。
  四つ身と本裁ちのきものでは、反物の裁ち方が違います。合理的に生地を用いるために一つ身、三つ身、四つ身が考案されています。
  七九寸は基本的には本裁ちと同じ裁ち方をします。つまり縫込みを大きく取ることで身幅を狭くするわけです。逆にいえば、いつでも本裁ちのきものに仕立て替えられる裁ち方をします。 身幅は縫い詰めて、身丈は打ち揚げや裾を返して短くして寸法を詰めますが、裄は並寸または並寸に近い寸法で肩上げをするようです。  
  私の店では七五三のきものは小紋で仕立てることを薦めています。既製の絵羽のきものでは仕立て替えが出来ませんし、いつでも着る訳には行きません。小紋であれば正月でもちょっとした御呼ばれでも着ることができますし、仕立て替えにも柔軟性があります。
  きものは型にはまったものではないことを知っていただきたいと思います。  
  仕立てについては私はそれほど詳しくはありません。昔仕立てをしていたお客様が孫のきものを注文にいらした時などは冷や汗物です。反物の裁ち方からつまむ寸法まで事細かに指定してきます。昔は誰でもそのくらいの知識があったのだろうと思うと自分は呉服屋として知識の無さに自信を喪失してしまいます。  
  身揚げを取る時期については、他のきものの決まり事と同じく決まった定説はないと思いますが、本裁ちのきものを着るようになった時、というのが一つの通説でしょう。昔はおそらく元服の時でしょうから15〜20歳位でしょうか。今は体格も良くなりましたので高校生くらいになれば本裁ちのきものをきますので格別何時からという事でなくとも良いと思います。  
  十三参りは京都嵐山の渡月橋を渡るという行事が関わっていますので旅から旅さんの方がお詳しいでしょう。 旅から旅さん、教えてくださ・・・・・・・・・・・・・・・い。  七九寸、大四つ身の標準寸法表を添付します。裁ち方その他もっと詳しい資料が必要でしたら送りますのでその時はメールください。

 呼び方がいろいろなのですね。祖母は「本四つ身」と呼んでいました。 本裁ちで四ツ身を作るということから来るそうです。
  >十三参りのきものというのは正にそのものですが、十三参りというのは関西、とりわけ京都の風習のようで山形ではありません。
  なるほど。私も知りませんでした。京都の方ではお寺さんの行事であるので京都の風習かなと思っていたのですが近所の呉服屋さんが口にしたので、もっと一般的な風習かと思ったのですが、やはり地域限定のものなのですね。
> 私の店では七五三のきものは小紋で仕立てることを薦めています。既製の絵羽のきものでは仕立て替えが出来ませんし、いつでも着る訳には行きません。小紋であれば正月でもちょっとした御呼ばれでも着ることができますし、仕立て替えにも柔軟性があります。きものは型にはまったものではないことを知っていただきたいと思います。
  そういえば、私の七五三の着物は小紋です。袖と見頃を取り替えたりと不思議な仕立て替えをしてました。思えば小紋ならではのことでしょう。 小紋と一口に言いましても、訪問着さながらの派手な大柄もあります。そんな柄がきっと可愛らしくてよろしいのでしょうね。(と結城屋さんの小紋の頁をみながら) この七九寸の着物を誂えることにいたします。
  > 仕立てについては私はそれほど詳しくはありません。昔仕立てをしていたお客様が孫のきものを注文にいらした時などは冷や汗物です。反物の裁ち方からつまむ寸法まで事細かに指定してきます。昔は誰でもそのくらいの知識があったのだろうと思うと自分は呉服屋として知識の無さに自信を喪失してしまいます。
  祖母は自身で仕立ての下請けもしただけに、後年腕がきかなくなったあと、注文を出すときにも細かく指定していました。最近の注文票は寸法の記載欄があるのに、書ききれずに備考欄に4つも5つも書いていました。このノウハウを受け継げなかったのは残念です。
  > 七九寸、大四つ身の標準寸法表を添付します。裁ち方その他もっと詳しい資料が必要でしたら送りますのでその時はメールください。
  ありがとうございます。手持ちの本には身丈140cm迄の分しか載っていなかったので助かります。晴れ着は仕立て屋さんにお願いするのですが、浴衣や単衣位は家で縫うので、この寸法表があると嬉しいです。
 うち場合は7歳のお祝いのときに十三参り用でと、お仕立てをお願いしました。
  わたしの住んでいる地方では、十三参りという習慣がなく、 少し不思議な顔をされてしまいましたが、大人用の小紋を本断ちで仕立ててもらいました。
  サイズ的にはプレタサイズの150に似たサイズだったと思います。 なので、もちろん裄も身丈も大きかったのですが。 肩上げは二重にして、腰揚げもちゃんとしてあったのですが、 着付けの方に腰揚げはしない方が着せやすいといわれ、その場でほどきました。
  おはしょりを作るときに、うまく折り込んで、綺麗に収まりました。 絵羽柄の晴れ着がほとんどなので、とても可愛らしかったと思います。
  ちいさなオトナという雰囲気でよかったですよ(^^) もともと大人用の友禅ですし、 もちろん仕立て直しはできるようにお願いしましたので、大人になっても充分着られると思います。 わたくしごとですが、書き込んでみました(^^)
 十三参りの因縁については、ほとんど存じ上げません。 橋を渡るときに、後ろから声をかけられて、振りかえると、碌な事がないという断片的な事しか知りません。
  ヤフーなどで検索されれば、実体験をした方たちが生きた言葉で話してくださるサイトがあります。 さて、どうして、京都に住みながら、嵐山の事を知らないのでしょうか?
  それは、僕は京都の東のはしっこに住んでいるからです。 地図を見ていただくと分かるのですが、嵐山は西のはしっこにあります。 恥ずかしながら、生まれてこのかた、半世紀。いままでに嵐山に行ったことは、さて、何回あるでしょうか。 小学校の遠足に、たぶん、数回。 おとなになってから一回、結婚してから女房を連れて行ったのが一回。 なんと、片手で用足りてしまいます。 そんなわけで、大変、申し訳なし。

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