60.長襦袢の色について 
 長襦袢の色について教えていただきたくお願いいたします。
  はっきりした色が好きなので赤色の長襦袢地を持っているのですが、ふと、考えますとこんな色の長襦袢は誰も着ていないのではないか、もしかして、赤の襦袢って変?と、心配になりました。
  仕立てる前ですので
「今なら間に合う、ゆうきくんに聞いてみよう!」
とメールした次第です。赤色だけではなく長襦袢の常識などありましたらどうぞ教えてください。

 きものの下に着る襦袢には、「何を着てはいけない」という決りはありませんが、一般的な話として聞いてください。  
  襦袢は強いて大きく分ければフォーマルとカジュアルがあります。その境界は何をもってするのか、何処からがカジュアルなのかという一線を引く事は難しいのですが、両極に分かれると思ってください。綸子の無地の襦袢はフォーマル寄りで、絞りや柄物はカジュアル寄りです。  
  さて、赤い襦袢と言ってもどのような襦袢でしょうか。
  赤の綸子の襦袢は振袖や七五三など子供の襦袢に良く使われます。訪問着や色無地などフォーマルの着物には今は余り使われなくなったようです。
  しかし、昔は留袖の襦袢に赤を用いたと聞いています。時代の流れとともに成人女子のフォーマルには使われなくなったと言う事でしょうか。
 普段着の襦袢には赤は着られます。紬や小紋に赤の襦袢はとても似合います。私の母も70歳を越えていますが、未だに紬の時には赤の襦袢を着ています。 赤と言っても様々ですので、年寄りの着る赤ですけれど。  
  添付の画像は、振袖襦袢、フォーマル用綸子襦袢、それにオシャレ(普段着用)襦袢四点です。
 フォーマルとカジュアルの違いがお分かりいただけると思います。
  一般にはフォーマルは無地っぽく、小紋柄の襦袢は紬や小紋に着られます。  
  結論的には次のようなことが言えると思います。(あくまでも原則的なことですが)  
 振袖には表に合わせて赤い襦袢を着ます。   
  留袖には今は白無地の襦袢を着ます。   
  訪問着、付下、色無地などのフォーマルには色の濃い襦袢は余り着ないようです。  
 小紋や紬などカジュアルには赤をはじめ色の濃い襦袢が着られます。カジュアルの場合、色が濃ければ汚れが目立たないということがあるかもしれません。

 御忙しいところ御返事を頂き有難うございます。
「はっきりとした決まり事があるわけではないが、傾向というようなものはある」
ということが良く解りました。
  私の持っている襦袢地はどちらかというとフォーマル寄りですので、娘に渡すことになりそうです。今度はもう少し地味目の赤を選びます。いつもながら、曖昧な問題をわかりやすく説明していただけることに感謝しております。有難うございました。

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