61.着物が大きい、帯が長い
 こんにちわ。 今日は着物や帯のサイズについて教えてください。
 最近は仕立て上がりの着物や帯があちこちで出回るようになり、 普段着として雑駁に着るには手頃なもので嬉しい限りです。 ところが、問題は「サイズ」 オーダーメイドではないので、洋服と同じにMだのLだの程度にしか サイズ展開されていません。 そして168cmの私に、店員は「合うサイズはありませんねぇ」と。
  168cmはLサイズなのですが、Lサイズはあっても数が少ないか 取り寄せていない店は多いのです。 ところが、実際にはMサイズでも「大きい」のです。 身幅は広くて回り込んでしまうし、お端折りはみっともない程に長い。
  私の場合、身丈は160cm位で丁度良いのです。 裄は普段着は63cmか66cmが丁度良い。
  化繊の安い反物で長襦袢込みでお仕立てをお願いすると、きちんと寸法を 計ってお願いしたのに、仕立て上がりを試着したところ襦袢が長く、20cmも 丈をつめてもらいました。 長着の方は、反物の長さが足らずに身丈がとれないと電話で連絡がきて10cm 短く仕立てあがっている筈なのですが、それでも十分に長かった。
  以来、店先で寸法をはかってもらうことは止め、手持ちの着物を持参して その寸法を計ってもらうように換えました。 そして帯。母譲りの帯でお太鼓を結ぶには、胴を回して後ろで結び、結び目の すぐ上に枕を乗せて太鼓を作るのですが、新しく買った帯だと、太鼓柄の背の 柄を出すには、結び目から30cm位離して枕をあてないと柄が出ません。 それが1本どころか、新しく買う帯はどれもこれも。
  呉服屋さんが言うに「着方が違うんですよ」と。 私は補正下着もバスタオルも使いません。 普段着の場合、襟はかなり抜く上に裾はくるぶし丈に着付けます。 浴衣だともっと短く着ています。くるぶしがすっかり見える位。 このせいで縦にも横にも各20cm位小さい必要があるのだとか。
  寸法の目安は昔と今では違うのでしょうか? それとも、私の着方が特殊なのでしょうか?

 きもののサイズ一般が大きくなっていることについては「続きもの春秋・巨大化するきもの」http://www.ykya.co.jp/zksj/12kyodaiI.htmを参考願います。
  仕立上がりの巨大なゆかたを大手問屋で見つけました。男物ですが裄が何と85cmもあるのです。もちろん、いくらキングサイズでも一巾ではできません。おそらく広幅で作ったものでしょう。
  余りに常識はずれの寸法に、その問屋を追及したところ、大手デパートの企画に従ったものらしいのです。今呉服の市場ではきもののことが分からない人たちが一戦に立ち業界を混乱させています。きものが分からない人による呉服の企画。きものが分からない人のアドバイス、といったものがまかり通っているようです。

 某着物の雑誌の夏号の浴衣の写真に、振袖浴衣がありました。私の子供の頃も四つ身位迄は中振袖位の袖に作ってたので、大人の浴衣で大振袖に作ること自体はよろしいのですが、大柄なモデルさんに合わせてなのか、長大な袖幅!巨大な袖に絶句でした。
  着物を売っている人、着方をアドバイスする人が、きちんとした知識を持っていないことも十分にありえると見ていないといけないわけですね。 こちらが十分な知識を持っていれば押し切れるのですが、こちらも完全ではないので「あら、そうだったかしら」と思うこともありまして。
  若い店員さんどころか年配の店員さんもアテにはなりませんね。 なまじ年配なだけに説得力があり、うっかりするとだまされてしまいます。 「バスタオルで補正するのが正しい」だの「広襟は太った人向けの仕立て方」だのと胸張ってのたもうのは洋服姿の年配の販売員の方。「ノッポの袖丈は若干長くする」はかなり慣れている風の販売員でも「長いのは独身用ですよ」と言い返す人あり。
  今後も採寸は人まかせにせず、丁度良い着物を持参してはかってもらうことにします。 ありがとうございました。

 >きもののサイズ一般が大きくなっていることについては「続きもの春秋・巨大化するきもの」を参考願います。

  拝見いたしました。 草履も巨大化しているのですね。洋装のサンダルでも踵は少し出る方がおしゃれなのですが、最近の方はそうでもないのでしょうか。
  私も履きなれているせいか、かかとがちょっと落ちる位でないと落ち着きません。 裄もそうですね。大皿のものを取る、しょうゆ差しを回してもらう、といった際に 裄が1寸大きいのとそうでないのでは取りまわしが違ってきます。 普段物では短めの方が楽ですね。
  祖母の指示で普段ものと晴れ着の裄が違うのですが、 今思えば、こういった取りまわしの良し悪しに合わせたのかと。身丈も訪問着は1尺も長い。 「腕を下げると、腕が出る」ですが、祖母からは「着物を着たら、だらんと腕を下げるな」と言われておりました。着物は胸の前や腰辺りに腕を重ねているのが基本だと。 こうしていれば洋服の裄では78cmの私も63cmの裄の着物で腕だけ、もしくは指先だけ出すということが可能です。
  こういった着方もすたれてしまったので、大きなサイズが必要になったのですね。 しかし、知らない人にこれを説くならいざしらず、着物着て呉服屋を訪れる人に「着方が間違っている」とばかりに講釈垂れるお店には辟易です。

 先日、喪服の件で質問させていただき、喪服を注文しました。
  念願の羽二重の匁の重いのというのでしょうか、赤子の肌を思わせるとろりとした生地に出会うことができました。 そして寸法、喪服では長襦袢を流用できないのであわせて誂えることにしたのですが、最近の長襦袢はどうも丈長に仕立てられるようなので、「今着ている着物の状態を目安に長襦袢の丈を出して欲しい」と要望しました。
  すると「身長から割り出す寸法よりも10cm以上短い」というのです。 身長168cmですが、156cm位の方が着られる長襦袢の丈が合うとのこと。 こういう着方をすれば、背の高い若い方も並寸のお着物を十分に着ることができるのですが、こういった着付けはしないものなのでしょうか?
  着物のお好きな方でお背の高いかたは皆さん難儀しておられるのようなので。 確かに当時としては目立つほどに背の高い女性が代々続く我が家だからこそ、着付けのノウハウも伝わってきたのだとは思いますが、他のおうちにも背の高い方はいらした筈なのにと思う次第です。

>先日、喪服の件で質問させていただき、喪服を注文しました。
>念願の羽二重の匁の重いのというのでしょうか、赤子の肌を思わせるとろりとした生地に出会うことができました。
>そして寸法、喪服では長襦袢を流用できないのであわせて誂えることにしたのですが、最近の長襦袢はどうも丈長に仕立てられるようなので、「今着ている着物の状態を目安に長襦袢の丈を出して欲しい」と要望しました。

 長襦袢の丈は個人差があるので一概に言えませんが、ものの本によると算出寸法は「身長X0.8」という方程式もありますが、「きものの裾より鯨1寸または4cm程度上がった寸法」と言った方が分かりやすいと思います。
  私の店ではじめて襦袢を作られる方には見本のきものを着てもらいその人の寸法を割り出しています。

>すると「身長から割り出す寸法よりも10cm以上短い」というのです。
>身長168cmですが、156cm位の方が着られる長襦袢の丈が合うとのこと。

 意味が良く分かりません。「合う」というのは何が「合う」のでしょうか。
  当たり前に解釈すれば身長は168cmなのに、顔が長い、または首が長くて(失礼、そんなことはあろう筈はありませんが)身長156cmの人と同じ襦袢で良いととられます。「合う」という意味がどういうことを指して言っているのかわかりません。

> >こういう着方をすれば、背の高い若い方も並寸のお着物を十分に着ることができるのですが、こういった着付けはしないものなのでしょうか?

 よく分かりませんが「こういう着方」というのは極端に短い襦袢を着るという意味でしょうか。

>着物のお好きな方でお背の高いかたは皆さん難儀しておられるのようなので。
>確かに当時としては目立つほどに背の高い女性が代々続く我が家だからこそ、着付けのノウハウも伝わってきたのだとは思いますが、他のおうちにも背の高い方はいらした筈なのにと思う次第です。

 正確に答えられなくてすみません。もう少し具体的に言っていただければ・・・。

>長襦袢の丈は個人差があるので一概に言えませんが、ものの本によると算出寸法は「身長X0.8」という方程式もありますが、「きものの裾より鯨1寸または4cm程度上がった寸法」と言った方が分かりやすいと思います。私の店ではじめて襦袢を作られる方には見本のきものを着てもらいその人の寸法を割り出しています。

  なるほど、とすると、168cm x 0.8 では 134cm位でしょうか。 私の場合、肩から床まで140cm程なので、着物の丈は肩から裾迄多分130cm位です。 (裾上がり5cm位、襟は5cm位抜きます) 「裾より1寸短い」となると、126cm位。134cmと126cmでは約10cm違いますね。 これで「10cm短くなる」がわかりました。 「見本の着物を着て測る」はいい方法ですね。以前、出来上がりを試着して、直してもらったことがありました。最初からその方法で測っておけば、間違うことがないですね。

>身長156cmの人と同じ襦袢で良いととられます。「合う」という意味がどういうことを指して言っているのかわかりません。

 すみません、わかりにくい言い方をして。 逆算すると、私の頼んだ襦袢は156cmの人でも着られるのかなぁと思った次第です。 並寸の着付けのノウハウですが、腰紐の位置は腰骨、衣紋は5cm程抜く。 床上がりは若干短めに。だから訪問着を礼装に着る方法には向かないので、あくまで普段着向きな着付けです。(但し、着物姿で電車移動する場合は、うちではこの丈に着付けます。なので、礼装用の襦袢でもこの丈を基準に作りました。) このような着付けはしないものなのでしょうか?

 着付けにつきましては私は余り詳しく答えられません。
  私もきものを着ますが、女性の着物ではありませんので経験的には着付けの先生、というよりも長年着慣れた方に相談されては、と思います。
  襦袢の丈につきましては次のように考えています。
  襦袢の丈を積もる時の絶対条件は「きものの裾からはみ出さない丈」ということです。 それは一般的には「長着を着た時の裾から1寸程度短く」ということになっています。
しかし、個人の好みによって1寸が5分でも2寸でも構わないわけです。
  では、その襦袢丈はどうやって割り出せるのかと言いますと、これも一般的には「身長×0.8」という方程式も通説の一つと言えます。しかし、これも個人差があり、肥えている人は肩で丈が取られますし、腰紐をした時には締める位置や体形によって丈が取られたりします。したがって、本当にその人に合う襦袢丈は現合で計るしかありません。
  襦袢などの対丈のきものの丈を採寸する時には私は緊張します。特に男物のきものの場合は難しいのです。
  襦袢の場合は少々(1〜2cm)程度の誤差は許されますが、男物のきものの場合はそうはいきません。 男物のきものを採寸する場合には、見本のきものを着てもらい、腰紐をした上で採寸します。身長から割り出した寸法では上記の理由により、数cmの誤差も出てしまうからです。
  襦袢の場合は、裾から何センチ短くなくてはならない、という規則はありませんので、自分が一番着易い丈を現合で採寸するのが一番だと思います。

   考え方についてのアドバイスありがとうございます。

>経験的には着付けの先生、というよりも長年着慣れた方に相談されては、と思います。

  ありがとうございます。今は祖母が採寸して仕立てた成人式の訪問着が頼りです。 幸いに成人式から体型が変わっておりませんので、寸法補正しないで頼めるので助かります。着付けは母に相談いたします。元々着付けは母譲りです。 母も長身細身で、短くキリっと着付ける傾向があります。

>襦袢などの対丈のきものの丈を採寸する時には私は緊張します。特に男物のきものの場合は難しいのです。襦袢の場合は少々(1〜2cm)程度の誤差は許されますが、男物のきものの場合はそうはいきません。
>男物のきものを採寸する場合には、見本のきものを着てもらい、腰紐をした上で採寸します。身長から割り出した寸法では上記の理由により、数cmの誤差も出てしまうからです。

  つい丈の寸法をきちんと割り出すのは単純な計算ではいかないのですね。

>襦袢の場合は、裾から何センチ短くなくてはならない、という規則はありませんので、自分が一番着易い丈を現合で採寸するのが一番だと思います。

 ありがとうございます。長襦袢の仕立をお願いした先に「今着ている着物の着付け状態で測って」と指定して、無体なことを言ってしまったのではないか、また、それが通常の算出寸法と10cm以上もずれているので、何故にこんなに差が出るのかと不思議に思っていた次第です。何が聞きたいのかうまくまとめられない状態の中から、適切にアドバイスを頂き、ありがとうございました。

始めまして、優妃さん。 ゆうきくんのコーナーですので躊躇いがありながらも、お尋ねしたいのですが。

>私の場合、肩から床まで140cm程なので、着物の丈は肩から裾迄多分130cm位です。

 という事は、床から10センチの着丈なのでしょうか?宜しかったら、教えて頂けますか。

 床から裾迄が5cmで、襟のヌキが5cmといったとこです。合わせて10cmです。 襟のくりを最初から大きくくっておく仕立て方もありますが、私はそれはしないで着付けのときに抜いて着る着方をします。このせいで丈が短い必要があります。
  ずっと並寸の親のものを着ていたので、その癖がついたのだと思われます。 訪問着などは床丈に着付けるとも言いますが、着物を着て電車移動や徒歩、階段昇降が想定される場合にはやはり同じように着付けます。というわけで、長襦袢はこちらの「短く着付けるときにも裾から見えない丈」を前提にしますので、この丈が基準となります。 よろしいでしょうか?

 お手数をお掛けましたが納得できました、優妃さん。床上10センチの着丈など子供ではあるまいし、ある訳ありませんよね。
  母のお下がりや、結婚前に作って貰ったのなのですが昔の寸法の着物なども、かなり良い加減に着ていますので、何センチなどの寸法はあまり気にしない方です。 ですから実は、長襦袢の身丈も知らない程です…ご免なさいね。
  昨日はたまたま外出に紬を着ていましたので、床上何センチなのか測ってみました。
  紬というので短めに着付けて床上5センチくらい…一人で計測は難しいのでちょっと曖昧ですが。本当に着物で家事をするのなら、ちょっと短か過ぎますがもう少し短めでも良いかと思えました。
  私も腰紐は腰にしっかりした方が好きですのし、襟を抜くのもショートカットの所為もあり、余り抜きません。 ですので普段着ならば床上5センチの着丈と、5センチの襟抜きは<普通の着方>かと思います。
  ただ仰るとおりに特に礼装の着付けでは、やはり着丈も襟抜きも短く感じます。
  数年前に亡くなった明治40年生まれの姑は、70近くになりどうにも着るのが辛くなるまで着物でした。 しかし着丈を短く着付け気味で、礼装の時は長く着付けたつもりでも床上数センチ。義姉達などに
「短か過ぎるわよ、お母さん。」
と何時も言われ、本人もそう言っていました。 でも着方などというものは、その方が良いと思うのなら長く着ようと短く着ようと…自由だと思います。
  田舎に住んでいますから礼装で人込みの中の電車に、との経験は殆どありませんが。
  ちなみに長めに着付けて階段などを登る時は、褄を取るというほどではありませんが手で持ち上げ、少し横向きで登ります。車に乗る時も裾を持ち上げ気味に座りますし、しゃがむ場合も同様です。 昔は今のように着物クリーニングなどしませんでしたから、柔らかい着物を着た時は(振袖の場合は長い袂も)汚れぬ様に気をつけなさい、としっかり注意されました。
  そして私が着物を脱いだ後は衣文掛けに掛け、ベンジン片手に鵜の目鷹の目…。襟を叩き、袖口を叩き、汚れを見つけては叩きとやっておりました、母が。
  現在はそれを、もちろん自分でやっております(普段着は、こんなに気を使いませんけれど)。 と長々と書いてしまいましたが、「着物を着慣れている」などとはおこがましくてとても言えないのです。済みません。
  それにもしかするとお聞きになられたは…着物の着方などでは無く、長襦袢の着方だったのでしょうか?だとすると、少し恥ずかしいのですが。

|戻る|