『増量加工糸 』

 絹は元来貴重品なので、目方を増やすために増量が行われた。絹の風合いを壊さない程度にタンニン鉄や塩化第二鉄、糊、砂糖などを繊維の表面に固着させる。もともとは取引を有利に運ぶための悪意を持った仕業とも考えられるが、絹糸を製品の欲する風合いに合わせるため増量する場合もあるので、必ずしも増量加工糸が粗悪品とは言えない。
 現代は絹が珍重された時代とは違い、増量加工糸は明確な意図の元に創られているものが多いと思う。

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