明治00年創業 呉服と小物の店 特選呉服 結城屋

全日本きもの研究会 ゆうきくんの言いたい放題

Ⅶ-99 きものの知識「和装仕立」(その4)

ゆうきくんの言いたい放題

 三つ身の要尺は通常6mである。大人の着物(本裁ち)は約12mである。三つ身は大人の着物の約半分で仕立てる事ができる。四つ身小紋一反から三つ身の要尺を裁って仕立てれば半分残るが、解いて大人の着物に仕立てられらくなる。そこで、仕立替えが出来る様に一反全部使って三つ身を仕立てるのである。

 袖は大人の袖丈に裁ち切り大きく縫い込む。見頃は折り返して仕立てる。その際、八掛は使わずに表地を使って共八掛の様に仕立てる。そうすれば、解けば身丈は大人用に仕立てられるだけの要尺が確保できる。

 三歳の三つ身、七歳の四つ身、そして大四つ身、成人になって本裁ちの小紋へと仕立替えが出来る。胴裏はその都度足さなくてはならないので裏にハギが入るけれども新しくすることもできる。大四つ身になると別色の八掛を付ける事も出来る。最終的に大人の本裁ちを仕立てる時には胴裏も一着分必要になる。

 子供は成長するので洋服はその都度買い替えなくてはならない。日本の着物は子供が成長しても仕立て替えれば対応できる工夫がなされている。しかし、昨今着物を着る機会が少なくなっているので、仕立て替えするよりも、その都度安価な既成品を着せる方が、金銭的には手間でも楽かもしれない。そう言った選択は、着物が廃れたせいと言うよりも、日本の文化が廃れてしまった証左の様に思う。良い物を大切に長く使う。「もったいない」と言う日本の心、それが廃れているのではないだろうか。

 本裁ちで三つ身や四つ身を仕立てられる仕立士も少なくなっていると思う。日本の心が宿っている子供の着物仕立てを伝えてもらいたい。

 次は、仕立ての柄合わせについてである。

 着物は直線裁ちの布を何枚か縫い合わせて仕立てる。「何枚か」と言うのは具体的に言えば基本的に➀右身頃、➁左身頃、➂右袖、➃左袖、➄右衽、➅左衽、➆本衿、➇掛衿の8枚である。それらを直線縫いにて縫い合わせる。縫い合わせる際に反物の柄をどのように合わせるかは仕立士の腕の見せ所である。

 柄について着物を分類すれば、大きく分けて「絵羽物」と「小紋柄」がある。他に「無地」があるけれども「無地」には柄が無いのでここでは対象とせず、「絵羽物」と「小紋柄」の柄合わせについて述べる。

つづく

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