明治00年創業 呉服と小物の店 特選呉服 結城屋

全日本きもの研究会 きものQ&A

251.生地の見分け方についての質問

きものQ&A

質問者

 はじめまして。 最近、着物や帯に関心を持ち始めた全くのド素人です。

  特にアンティークに興味があるのですが、生地の見分けが分かりません… 正絹と人絹…化繊、合繊(ポリ)。色々ありますが、触った感触とか、見た目で判断出来るものなのでしょうか…?
 
 それから、塩瀬と紬の特徴はなんですか?
 
 お店の方に聞くのはちょっと恥ずかしいので、もし良いアドバイスがございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

ゆうきくん

  正絹と化繊の見分け方ですか。手触りが違うといえば違います。化繊は一般にゴワゴワ、ツルツル・・・と言ってもピンとこないかもしれません。経験を踏むしかないようにも思えますが、こちらは旅さんの専門のように思えます。旅から旅さんお願いしまーーーーーーーーーーす。
 
 塩瀬と紬の違いをお話しすると大講義になってしまいますが、さわりだけお話します。分からなければまたご質問ください。
 
 きものを織る糸には大きく分けて二種類あります。生糸と紬糸です。
 
 生糸は蚕さんが吹き出した繊維を束ねたもので均質です。紬糸は繭からつむいだ糸で節があります。
 
 生地を織る生糸には二種類あります。撚りを掛けた撚糸と呼ばれるもの、これは縮緬の材料になります。
 
 もう一つは撚りを掛けずに束ねただけのもの、この糸で織られた生地が羽二重です。塩瀬はこの羽二重の一種です。厚地の羽二重と思えばよいでしょう。
 
 紬は節があるのでその特徴はすぐ分かるでしょう。
 
 塩瀬は羽二重地ですのでツルッとしています。胴裏も羽二重です。塩瀬は厚地なので染め帯によく使われます。  ちなみに縮緬地は表面にシボがあり凸凹していますので羽二重とは容易に区別できます。

参照:「きもの博物館 37. 白生地」
参照:「きもの講座 8. きものの生地について」

 

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