明治00年創業 呉服と小物の店 特選呉服 結城屋

全日本きもの研究会 きものQ&A

533.吉凶兼用の色無地について  

きものQ&A

質問者

 よく「藍色や灰色などの寒色系は吉凶兼用できる」と言うのを耳にしますが、
・パーティーなどに藍色の色無地って地味なので華やかな場所にはあまり向きませんか?
・私は水色が好きなので洗いやすいポリの色無地に挑戦してみようかな~と思うのですが、帯を変えれば祝い事でも通年いけますか?やっぱり季節的に春夏用にした方が良いですか?
・周りにあまり人の和服にうるさくない人が多いパーティーなどで対丈の色無地は会場に着くまで何か羽織っていても対丈で行くのはやめた方が良いですか?

 ちなみに20代(女)と仮定してお答え下されば幸いです。

ゆうきくん

「寒色系は吉凶兼用できる」と言うのは、「暖色系は弔事には着ない」の裏返しと捉えたらよろしいかと思います。
 
 藍色や灰色の訪問着や色留袖もありますので寒色が慶事に着てはならないという不文律はありません。ただ水色等は爽やかさ、涼しさを演ずる面もあります。そうかと言って冬場に来てはいけないと言うこともありません。
 
 格別決まりはありませんが、同じ水色の色無地を着る場合は、暖かい時にはそれなりの演出を、寒いときにはそれなりの演出をすることだと思います。帯や帯締め帯揚げ、その他小物や振る舞いによって演出は変えられますから。

 対丈についてのご質問、よく意味が分かりません。

 対丈のきものというのは、寝巻きのような仕立てのことですか、それともおはしょりを造って縫いとめたものでしょうか。

 何か羽織る、というのは、おはしょりが無いのを隠すという意味ですか。

質問者

 分かりやすいご回答有難うございました。

 対丈のきものは一応、
「お端折りが上手く出来なかった場合の帯の中にお端折り分を入れ込む場合」
みたいな感じのものを自分は想定しておりました。(たまに急いでいるのにお端折りが上手くスムーズにできずイライラしちゃうのでw)

 あと、「何か羽織る」というのは、おはしょりが無いのを隠す意味が大きいですw

参照:「きものQ&A 68.色無地について」
参照:「きものQ&A 540.色無地の色」

 

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