明治00年創業 呉服と小物の店 特選呉服 結城屋

全日本きもの研究会 きものQ&A

499.仕立て直しの可能性について  

きものQ&A

質問者

 はじめまして。 よろしくお願いいたします。
 
 私は身長150cmですが 若い頃の付け下げと小紋が可愛くなり過ぎて 着ることが出来なくなりました。 とても好きな着物でしたので 思い入れも深く洗い張りしてもらい 巻いて保存しています。
 
 これで 身長170cm用に仕立て直すことが 出来ますでしょうか? 裄と着丈の差があまりにも大きいので やはり 無理でしょうか?

ゆうきくん

 よくある質問です。仕立て替えするのに問題になるのは、身丈・裄・袖丈の三つが主なものです。
 
 身丈については小紋と付下げと、別々にお答え致します。
 
 小紋の場合、身長に合わせて身丈を裁ちます。この時余分に丈を長く裁ち、織り込んでしまう「内揚げ」をする場合があります。これは、後々背の高い人用に仕立て替えたり、裾が破れてしまった場合に補修する為のもので、昔は当たり前にしていましたが、最近は内揚げしないことも多いようです。

 150cmの人用のきものに内揚げがなければ身丈は伸ばせません。従って仕立て替えは無理です。内揚げがあれば伸ばせるのですが、170cmの人に間に合うだけの内揚げがなければ仕立て替え出来ません。
 
 付け下げの場合、反物の柄の位置は決まっていますので、裁ち切りの丈は決まっています。内揚げをして身長に合わせた身丈を採っています。 現在の訪問着や付け下げの裁ち切り身丈は175cm程度ですので170cmの人用の身丈は採れます。
 
 裄丈は巾を縫いこんで仕立てるものですから生地を裁ちませんので、洗張りをすれば元の生地巾に戻ります。裄は肩幅+袖巾です。理論的に採れる最大巾は、生地巾×2-縫い代です。つまり、生地巾の倍弱の裄巾が最大です。ただし、肩幅をいっぱいに採った場合、後巾との関係がありますので、着難くなったり恰好が悪くなる場合もあります。
 
 袖丈は縫いこまれている場合は長く出来ます。
 
 結論から申し上げると、付け下げは出来るでしょう。小紋は内揚げがあるかどうかです。 ただし上述したように、理論的にはできても、かならずしも適切でない場合がありますので、具体的な寸法を提示して呉服屋さんに相談するのが良いでしょう。
 
 当社でもいたしますので、送っていただいたら所見をお送りします。

質問者

 丁寧に ご回答いただきましてありがとうございました。
 
 どちらも好きな着物ですが 付け下げがより愛着がありますので 嬉しいです。 白地の紗綾型地紋にピンクのポピー柄の付け下げです。 (40年ほど前の着物です。)
 
 息子の相手になるかもしれない人がピンクが好きな色と聞いて 思い立ちました。 惜しむらくは私との身長差ですね。 私自身 ふとしたきっかけで着物に目覚めて7年経ちます。それ以来 真夏の外出は全て着物です。
 
 黒留袖と訪問着以外は 街着として 小紋と紬だけを誂えました。 羽織も大好きです。

参照:「きもの春秋終論 Ⅵ-18.着物との本当の付き合い方とは・続編」 

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