全日本きもの研究会 きものQ&A
382.着用後の着物のお手入れ方法
きものQ&A
質問者
先日暑い中、塩沢絣の単衣の着物で外出しました。襟周りの汗汚れのお手入れの仕方をお教え願います。
≪塩沢絣は縮む≫と聞きますが、丸洗いは出来ますか?
袷の場合は、どのようにしますか…?
また、大島紬の場合はどのようにお手入れしたら宜しいでしょう…?
≪単衣、袷≫≪襟周りだけ、丸洗い≫それぞれ場合で お教え願えれば幸いです。
ゆうきくん
「手入れ」というのはご自分でなさるということでしょうか。きものの手入れについて、私は自分で手を下しているわけではないので具体的なアドバイスはできません。と言いますのは、方法は知っていたとしてもそれを行う人によって結果が違ってきます。
昔はベンジンを使ってシミを抜いたりしていましたが、ベンジンを使って上手にしみ抜きをする人もいれば、かえってシミを散らしてしまう場合もあります。
具体的な技術については、実際に携わっている職人に聞いてください。
丸洗いはできます。現代は技術が発達していますので、寸法を変える場合以外は洗張りというのはほとんどなくなりました。丸洗いできれいになります。夏物などは汗を吸っていますので、季節が終わったら丸洗いすることをお勧めいたします。
丸洗いは紬の袷で9,000円程度ですので、下手に素人が触るよりもよいかと思います。 衿だけでしたら、掛け襟を解いてそれだけ洗張りする方法もあります。
参照:「きもの春秋終論 Ⅵ-18.着物との本当の付き合い方とは・続編」