全日本きもの研究会 きものQ&A
469.色無地の生地の重さ
質問者
色無地の着物の生地の重量について、質問します。宜しくお願いします。
大体、生地の重量は、670gあれば、普通とされていると「ゆうきくんのきもの講座8」に載っていましたが、それは、八掛けを除いた重さですか?
よく、仮絵羽でしたら、生地の重さが刻印されています。それも共生地の八掛けを除いた重量ですか?
持っている色無地の着尺で、最近の最初から染め上がっている反物状態の安価なもの(それでも一応、丹後ちりめん)は、八掛けを入れての重量が750gしかありません。八掛けを除いたら、600g弱くらいしかないような感じです。
でも、色が気に入っているので、仕立てようか迷っています。 以前、670gと刻印されている生地で色留めを仕立てましたが、比翼仕立てで仕立てたので、それは、いいかなと思うのですが、670gが、八掛けを含む重さなら、軽い着物でしょうね。
よく、最近の着物はペラペラとかというのを聞くのですが、どうでしょうか? 600g弱では軽すぎますか?やめておいた方いいでしょうか?
ゆうきくん
生地の重さは通常三丈物(一反)で表示されます。 700gと言えば一反の重さを表します。 750gと言うのは刻印があるのでしょうか? ご自分で計られたのでしょうか? 共八掛というのは同じ生地の四丈で織られたものでしょうか?
共八掛の反物では、八掛生地を共に染めて巻き込んである物もあります。 共生地四丈で750gであれば表生地の重量は、その3/4になりますので、 750÷4×3=562.5gになります。
その通りだとすると、襦袢生地程度の重量です。 昔はその程度の生地で表物を仕立てたとも聞いていますが、どのような状況なのか分からないので結論は出せません。
他の着物の生地と比べてみてはいかがでしょうか。
参照:「きもの博物館 37. 白生地」
参照:「きもの講座 8. きものの生地について」
参照:「きものQ&A 25.白生地の良し悪しの見分け方を教えてください」
参照:「きものQ&A 251.生地の見分け方についての質問」